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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

荒井知事が県立美術館、県文化会館の館長

両施設連携に向けリーダーシップ狙い

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2011年5月20日 浅野善一
荒井知事が館長に就任した県立美術館と県文化会館(左、建物の一部)=奈良市登大路町
 荒井正吾知事が県立美術館と県文化会館(いずれも奈良市登大路町)の両館長に4月1日付で就任していたことが分かった。県は奈良公園の整備に力を入れており、その一環として、公園に近い隣接する二つの文化施設の連携を、知事の一つのリーダーシップの下に進めるのが狙いとしている。
 県ならの魅力創造課によると、荒井知事が参考にしたのは指揮者佐渡裕さんが芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センター。舞台芸術の発信を目的とした文化ホールで、1995年の阪神・淡路大震災からの心の復興、文化の復興の象徴として、2005年10月の開館当初から井戸敏三知事が自ら館長に就任し、成功している例という。
 県立美術館、県文化会館のある通りはこうした文化施設が集積している割に人通りが多くないという。このため、通りの先にある日本庭園の吉城園やこの秋開館予定の東大寺総合文化センターと合わせて文化を体感できる通りと位置付け、両施設の活性化を目指すとしている。
 両施設の直前の館長はいずれも事務職の県職員だった。美術館は過去には学芸員資格を持つ館長が在籍したこともある。美術館の最近の入場者数は昨年度が約7万4000人、一昨年度が約3万6000人だった。昨年度は平城遷都1300年祭の効果で数が増えた。
 予定では関係課による庁内会議が来月発足し、両施設の総合的な発進力を高めるための協議を進めるという。
 県人事課によると、館長職は知事職との兼務になる。就任が3月24日告示、4月10日投開票の知事選期間中だった点については、知事職に対する兼務のため別の候補が当選すればその新しい知事が館長に就任することになり、不確定要素はあっても手続き上の問題はないとしている。
 一方、館長就任を公表する機会は設けられなかった。県が報道機関向けに提供した4月1日付の県職員異動名簿に記載がなかったことについて、同課は「異動の辞令を出した分を発表した。知事が自身に出した辞令はないので名前が載らなかった。県民への周知という点で意見があれば受け止める」としている。
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