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地域の身近な問題を掘り下げて取材しています

発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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読者から

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奈良県の順法精神欠如

田村義彦(奈良市)2015年3月3日

 「奈良の声」がすでに昨年11月下旬と本年2月に報じていた「県庁コンビニ・都市計画法抵触」問題を、ようやく毎日新聞が「違法指摘」と報道(2月26日夕刊)しました。県は順法精神が欠如しています。法律に基づいて業をなす行政に法律違反の疑いがあるなど本来ありえないことなので、公務員の〝順法精神〟という言い方は本当はおかしいのですが。似たような体験を思い出しましたので駄文を草します。

 若草山モノレール問題が惹起(じゃっき)したときに、設置予定地は春日山原始林の区域内ではないかと思えたので、県庁3部署に境界線の図面を求めました。しかし、確定図は無く、県は境界線を「既存資料より推定した」と言いました。行政が今日までの長い日々、あいまいな〝推定〟境界線で業務を行ってきたとは驚嘆すべきずさんさです。

 2013年10月に現地を調べますと、モノレール設置予定地の立ち木26本に、伐採見込みの印を思わせるピンクのリボンが巻いてありました。その半数を超える15本が胸高直径50センチ以上の大樹でした。春日山原始林林縁部で、この伐採を文化庁が許すはずがありません。この時点で、この計画は砂上の楼閣だったわけです。

 筆者はある集会でこの事実を報告しました。県は2013年11月、設置予定地を北に移動しました。この結果、モノレール予定地は、若草山を眺望したときに目立つ位置になりました。県は「ピンクリボンは生育観察のためだ」と強弁しましたが、観察データをぜひ見たいものです。

 また、最初の設置予定地に、若草山登山道とは別に、工事を途中で止めて放置された道路があることに気付きました。県は「土質がもろくなったので止めた」と言いましたが、周囲の地質は同じで説得力はありません。中止の理由には、文化庁の許可など法律上の問題があったのではないでしょうか。

 県が関係法令を無視して独断専行することがもし慣行化しているとすれば、誠に由々しき問題と言わざるをえません。

平城宮跡大極殿院復元事業のマスメデイアの報道について

田村義彦(奈良市)2015年2月20日

 先日、国交省が大極殿院の新しい模型を公表しました。715~740年当時の様子を推測したといいます。国交省は復元事業で大極殿の周囲に築地回廊を巡らせ、南門や東西楼などを設置するために、新年度に文化財保護法や建築基準法に基づく作業に入るといいます。これについて、知人の意見を承諾を得て紹介します。復元(レプリカ)という行為と世界遺産を考える一助として、レプリカをありがたがって疑わない風潮に一石を投じるものと考えます。

 以下が知人の意見です。「復元建築は世界遺産返上してから」というものです。

 毎日新聞に国土交通省の復元事業計画が報道されました。すでにいわゆる朱雀門や大極殿が建設されましたが復元建築は世界遺産平城宮跡という世界遺産の理念からはとおく離れたものです。世界遺産は宮跡という遺跡を指定されたもので復元建築を指定したわけではありません。

 復元という事業に反対するものではありませんがユネスコの世界遺産の理念とは乖離(かいり)した事業です。こうしたままで世界遺産指定が残されると世界遺産に指定された平泉の毛越寺などの世界遺産に影響を及ぼします。

 宮跡として世界遺産に指定されているのであればレプリカは指定に値しません。世界遺産の理念から乖離した復元建築事業であれば、世界遺産としての平城宮跡指定を返上するのが正しい態度ではないでしょうか。

連載やまと鳥事情「水鳥受難―」「二上山に戦跡」の記事について

西田敦(奈良県)2013年1月3日

 更新のたび、読ませていただいいております。「水鳥受難」の記事、痛々しい限りです。受難のカルガモを何とか救えないものかと思います。

 二上山に監視哨があったという大西さんの著書の紹介記事。私自身も長年、奈良の戦争遺跡を記録し続けていますが、あまりに知られていないことが多く驚くばかりです。空襲、満州開拓団、勤労奉仕や集団疎開。「ウォーナー伝説」や「建国の聖地」という概念が研究を阻んでいるように思えます。

 奈良に住んでいることをうらやましがられますが、実際の暮らしは矛盾だらけで大変です。生活者の視点でリアルな報道をこれからもお願いします。

動物管理施設の記事について

水野未央(熊本市)2012年12月29日

 1歳の息子と8歳の愛犬がいます。動物管理施設についての記事を拝読させていただきました。子どもたちの教育によくないと苦情がくるからと、真実を隠し、声を漏らさない工夫・殺処分も移動しながら…などして何の解決になるのでしょうか。子どもたちから真実を隠す方がよっぽど教育によくないと思います。

 そんな工夫にお金をかけるよりも、殺処分しないように等のことにお金を使うべきです。自治体の考え方自体、間違っています。人間と同じ大切な大切な尊い命なのに、粗末にしてはいけない…そういうことを分からせるための自治体ではないですか? 大人が隠してばかりだから、そういう大人ばかりが育つのです!!

「朝堂院舗装『問題なく必要』 文化庁が見解」の記事について

竹田忍 2012年11月2日

 平城宮跡の工事について、近隣の人たちから、工事をした方が良いという声も寄せられているということですが、具体的に何件、どういう形で寄せられたのか明らかにしていただきたく思います。工事反対の署名は17000通以上集まっているようですよ。きちんとしたデータに基づいて話を進めましょう。

「奈良の声」について

三國篤史 2011年5月13日

 今日初めてこのサイトの存在を知りました。地元の奈良で、このように情報を発信している方がおられるというのはとてもうれしいことです。大変な作業かと思いますが、これからも頑張ってください。僕も、webに関わる仕事をしているので、自分の出来る範囲で情報を発信したいと頑張っています。

動物管理施設の記事について(4件)

◇山崎しのぶ 2011年5月14日

 根本的におかしいとおもいませんか?? 苦情が出て困るなら、殺処分しなくてすむようにすればいいだけの話。そうやって顔色をうかがって殺していくだけだと、ますます悪い方向へ行くことに、どなたも気づかないのでしょうか? 誰でも、怖いもの悲しいもの悲惨なものは見たくありません。関わると面倒なので、見て見ぬふりをするでしょう。行政は、そうならないように住民を引っ張って行くべきではないですか? 

 嫌なものは強制的に自分の周りから排除する。そういう考えは自己中、身勝手以外のなにものでもありません。逆に公開し住民への理解を深め、なぜこうなるのか、どうやったら減るのか、命の尊さを伝えるべきです。野良猫が多くて殺すのが大変~! なら、一斉に野良猫の避妊去勢を、すぐやればいいじゃないですか? お金をかけるなら、いずれ犬や猫の不幸な命がなくなり、人間も安心し穏やかな生活ができるよう進めていくべきだと思います。

◇有馬克巳(会社員)2011年5月14日

 全く、何の解決にもなってないし、そもそも、考え方が間違ってます。動物の泣き声がするから、聞こえないようにするのではなくて、殺処分をなくす努力をなぜしないのでしょうか? 地域住民の大人も、鳴き声が子供の教育に良くないという考えではなくて、あえて、泣き声が聞こえて、殺してますというのを、あからさまにした方がいいんです。それを聞いた子供が、殺処分を減らすための努力を将来してくれれば、そちらの方がよいわけです。

 施設内で殺すことに反対されるからという理由で、移動式にしているのも、前述と同じで、全く考えが間違ってます。施設内で殺しても、施設外で殺しても、殺していることには変わらず、何の解決にもなってません。殺処分をごまかして、隠蔽(いんぺい)しているとしか思えません。世の中、行政が動物を年間何万引きも殺処分しているという現状を知らない人が多くいます。

 そういうことを行政はもっと広めて、地域住民も一体になって、殺処分を減らす努力をするべきです。地域住民の方の、認識も全然足りないし、考え方も全然おかしいと思います。

◇和泉資子(43歳、会社員、東京)2011年5月12日

 ツイッターで、馬鹿げているというコメントがたくさんでています、ご存じですか? お金のつかいどころがちがう。収容動物のことをかくさず、処分しているサマを住民に知らせることが、「教育のため」「ペットを簡単に飼ったり遺棄したりしないよう命の大切さを教える」ためになる。間違っている。ばかげている。周辺住民だけは移動殺処分に賛成しているだろうが、それ以外の国民はすべてそんなところにお金かけるべきじゃないという意見だと思う。木を見て森を見ないとはこのこと。

◇下川麻美(31歳、北海道)2011年5月12日

 もっと違ったサッ処分を減らす方法への工夫に力を注いだほうがよかったのでは? 施設の建物自体を立派にしたってサッ処分は変わらないんだし、サッ処分を減らすことへの努力と現実をきちんと住民に知ってもらい、命の大切さを未来ある子供たちへ伝えていくのが、大人であり、その町の努力すべき点ではないのでは? 隠す気はないのなら、隠さずどの市町村もサッ処分を減らす努力に取り組んでいただきたいと思います。個人活動では限界もあり、法律自体が改正しなければこのサッ処分という残酷な行為は変わりませんが、市町村の少しの努力が1匹でも多くの罪なき動物たちを救うんじゃないかと思います。

「市民参加の間伐に公費支援の壁」の記事について

◇井上雅由 2010年9月5日

 奈良県が公費助成の対象としては認めていない理由は合理的か?
「木が倒れるまでに要する時間が著しく長く、補助金制度にそぐわないなど」について、間伐に対して補助金を出す目的は何なのか知りたいです。

 「岐阜県は『巻き枯らしの木は、穿孔(せんこう)虫の温床になる』として木材価値が低下する研究結果を公表。人工美林の吉野林業地帯を有する奈良県も『病害虫が周囲の山にまん延する恐れがある』と懸念する」に関して、畑でも密集して生え過ぎると虫のすみかになります。このまま森が手入れされずに放置された場合の悪影響とどちらがリスクが高いかを検証したらどうでしょうか?

 「『巻き枯らしの手法は、木が倒れるまで2年以上かかり、長くて5年かかるものがある。よって公費助成の伐採が行われたのかどうか検査をすることが困難。また、すべての木が枯れるわけではなく、枯れても80%程度なので、間伐の未実施にも補助金が支払われる恐れがあり、制度になじまない。倒木が放置されて危険なケースもある』と話す。県の基準では、切り倒し間伐が唯一公認の手法ということだ」

 倒れるまでには時間がかかるが、間伐効果は翌年には出てきます。やったかやっていないかは現地で見たら誰にでもわかります。検査は簡単です。現地へ行けば済む。間伐の目的が何か、その目的を達成できるかの視点で判断する必要があります。

 「枯れても70~80%程度なので」は私の理解(ごくまれに生き続ける木がある)と異なります。70~80%の根拠を教えてもらいたいです。

 「倒木が放置されて危険なケースもある」

 倒木放置は伐採しても同じですので、何を言おうとしているのか理解できない。

 と県の見解に対する感想です。

 持続可能な社会では森林の利用をどうすればよいかを明らかにして、ビジョンを打ち出すことが必要です。そして、ビジョンを実現するための施策を考えること。その際に、人工林がこのまま放置されることの良い影響、悪い影響を明確にして、短期、長期あるいは緊急課題として取り組むかどうかを決めることがいいと思います。

「大宮通りでは9件」の記事に対する関係者の方からのご感想

2010年6月24日

 大宮通りは2年にわたり、地域や沿道事業者を交えて景観を議論する場(ワークショップ)を持ち、景観まちづくりに対する機運を高めてきた。ワークショップメンバーには景観整備の助成に応募した沿道の仏具店やビルのオーナーも入っている。改修のタイミングがあったこともあるが、自ら先導し景観整備のモデルとなるよう協力している。大宮通りでは記事(「記者 現場を行く」)の最後にある「法的な規制のみによらない、まちづくり」を進めている。地域の人たちがファミリーマート前の花壇管理をしているのもその一貫。この人たちの声も取り上げれば、頑張っている人たちの励みにもなる。

「奈良の声」に対するご意見

2010年5月19日

 (記事は)非常によく書けているが、コンセプトと記事の内容が合致していないという感が否めない。市民視点というなら市民の多くが興味を示す、ネタの選択、切り口を考える必要がある

読者の声

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