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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

演劇の垣根払う「草芝居」

素人の市民が手作り 9月に奈良で「ナ・LIVE2011」

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2011年6月6日 浅野善一
記者発表で作品を上演する「ナ・LIVE2011」の参加者=6月5日、奈良市橋本町の「もいち堂」
 素人の市民による手作りの演劇祭「ナ・LIVE(ライブ)2011」(同実行委員会主催)が9月17日から、奈良市橋本町のフリースペース「もいち堂」で開かれる。草野球のように日常生活の傍らで演劇を楽しむことを目指した「草芝居」が、演劇の垣根を取り払う。
 「ナ・LIVE」は2009年2月に県立図書情報館(奈良市)で開かれた「劇的☆めくるめく図書館〜ならノれきしデたわむれロ〜」に出演した一般参加者が、芝居を通じて地域に人の輪を広げたいと始めた。ことしで2回目。「ならノれきしデ―」を監修した劇団カムカムミニキーナ主宰・松村武さんがプロデューサーを務め、指導に当たっている。
 準備はことし3月から進めている。参加者は初めにコミュニケーションの取り方を学び、互いに打ち解けたあと、芝居づくりや演技を学んでいく。けいこ場でもある「もいち堂」は印刷工場跡を利用した演劇活動などのためのフリースペース。参加者は本番に向け会場づくりにも取り組んでいる。
 6月5日、同所で記者発表があり、この日のために作った小作品を披露した。参加者は小学生から大人まで約20人。台本はなく、「水まき」という課題だけが与えられた。皆で話し合い、1組の男女を中心に人々が力を合わせ台地を耕し、水を引き、果実を栽培し、家を建て、子供を育て、自然の恵みに感謝しながら生きる姿を描いた物語にした。上演時間は約15分。ボールやビニールシート、箱といった簡単な小道具だけで、せりふもほとんどないが、出演者は全身を使って躍動的に表現した。
 素人にも演劇表現が可能なことが見る側にも伝わってくる作品で、松村さんは「レベルは高くなくても、この程度かではなく、こんなんでええんやと思ってもらえたら」と狙いを話した。
 小学校5年の娘と参加している奈良市の主婦松田みどりさんは「演劇は大人も子供もいい所を引き出してくれる」と魅力を説明。また、役者を目指している同市内の岡田舞さん(27)は「舞台をつくるのに一番大事な楽しむということを実感させてもらっている」と話した。小学生たちも「みんなで一緒にやるのが楽しい」「下手でも上手でも同じように扱ってもらえるのがいい」と生き生きとした表情を見せていた。
 本番の参加者は50人くらいになる見通しで、4組に分かれて上演する。これから作品づくりに取り掛かる。日程は9月17〜19日がアマチュア団体演劇イベント「草芝居リーグ」、23日がカムカムミニキーナの若手公演の予定。
 現在も参加者を募集している。料金は1日1500円で月2〜4回のワークショップがある。申し込みは同実行委員会、Eメールna_live2010@yahoo.co.jpかファクス0742(24)7771。
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