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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

緑地どれくらい残る 新県立奈良病院の予定地

全域が山林 登弥神社にも隣接

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2011年6月17日
県立奈良病院移転予定地の奈良市六条山地区の山林。上が北、左は富雄川=県提供
県立奈良病院の移転予定地図=県提供(一部加工しています)
 県は、奈良市平松1丁目の県立奈良病院を同市六条山地区に移転することを決めた。移転予定地は全域が山林で、新興住宅地が広がるこの一帯では最大規模の緑地。もともと宅地開発が計画されていたが中止になり、現在まで残った。かゆ占いで知られる登弥神社の森も隣接している。県は「自然のまま残せる所は残していきたい」とする。どれくらいの緑地が残るのか。市民、住民には関心のあるところだ。
 県は同病院の建て替えに伴い、現地建て替えか移転かを検討していた。
 移転予定地は七条西町2丁目と石木町にまたがる広さ約12ヘクタール、標高103メートルの丘陵。富雄川東岸に宅地が広がっていて、そこに浮かぶ島のように山林が残っている。大半を移転予定地が占め、登弥神社は山林の南西の一角にある。
 登記簿上の地目も山林など。都市計画法上は市街化調整区域だが、宅地開発を目的とした特定保留区域になっている。県住宅供給公社が分譲住宅250戸の販売を計画、1991〜98年に買収した土地だが、バブル崩壊で98年に計画は中断、2010年に正式に中止になった。
 県新奈良病院建設室によると、敷地内の緑地の割合は、建物の規模や配置が決まっていないため未定。ただ「緑に包まれた病院」を前提に、周辺の住民らが利用できる公園的な緑地を設けることなどを考えている。新病院の設計は今後1年かけて行うという。
 また、林地開発に対しては一定の森林率を求める制度もある。移転予定地は森林法に基づく地域森林計画の対象民有林になるとみられ、1ヘクタールを超えて工場・事業場の設置を行う場合、森林率を25%以上とすることが求められる。
 県新奈良病院建設室は「登弥神社があることなども意識しながら、できるだけ緑を生かしたい」としている。(浅野善一)
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