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拠点・奈良県大和郡山市 運営者・浅野善一

パブコメ結果、生かされていない

大屋根計画 議会特別委で指摘

県、設計業務の入札公示

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2011年9月15日
 県議会観光振興対策特別委員会(藤本昭広委員長、9人)が15日開かれ、阪口保委員(無所属)が近鉄奈良駅前行基広場の県の大屋根計画について質した。阪口委員は「反対意見がある中、強行はおかしくないか」と計画中止を求めたが、東智徳・県道路・交通環境課長は「県民の了解は得られている」として計画を進める方向に変わりがないことをあらためて示した。
 県は7月19日~8月18日に実施した大屋根計画に対するパブリックコメントの結果を9月9日に公表。同12日には大屋根設置工事設計業務の入札を公示した。
 阪口委員はパブリックコメントに反対意見が多かった点を指摘、県がすぐに入札を公示したことに対し「結果が生かされていないのではないか」と迫った。
 これに対し、東課長は「昨年度のパブリックコメント、アンケート調査、ヒアリングで了解は得られており、今回はそれをもって、さらに詳細な設計を進めるためにパブリックコメントを実施した」とこれまでの説明を繰り返した。
 阪口委員はさらに「台風12号の被害を受けた南部の支援など緊急を要することはいくらでもある。大屋根には反対」と意見を述べた。
 東課長は「いろいろと意見があることは認識している」としたものの、「是非についてはアンケート調査で7割が賛成だった」と繰り返した。
 設計業務の入札は9月28日に開札される予定。(浅野善一)
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