2013年12月12日 浅野善一

奈良県:天理のJR無人3駅、電飾の灯がお迎え 地元商工団体が設置、1月半ばまで

JR櫟本駅前の公園に施された電飾。奥が駅舎=2013年12月11日、天理市櫟本町
JR長柄駅の駅舎などに施された電飾=2013年12月11日、天理市兵庫町
JR柳本駅の駅舎前に設置された大きな光のツリー=2013年12月11日、天理市柳本町

 天理市内のJR桜井線櫟本、長柄、柳本の三つの無人駅に電飾の灯がともり、冬の夜の乗降客を温かく迎えている。いずれも地元の商工団体が設置した。期間は1月半ばまでの1カ月余り。

 市中心部のJR天理駅前の広場で2005年から毎年、実施されている「光の祭典」(市主催、今年は12月1日~1月18日)の取り組みが各駅に広がった。

 同市櫟本町の櫟本駅は、櫟本商工連盟が実施。今年で3年目になる。櫟本駅前公園の木や生け垣を色とりどりの電球で飾ったり、公園内に電球で作った大きな光のツリーを置くなどした。華やかな光が昔ながらの木造駅舎に彩りを添えている。期間は1月11日まで。

 同連盟の福西光弘会長は「無人駅で寂れていることもあり、明るくなったと評判は良い。防犯的な効果もある」と話す。

 同市兵庫町の長柄駅は、朝和商工連盟が5年ほど前から実施。08年に建て替えられ新しくなった駅舎の正面や駅前広場の花壇、生け垣を色とりどりの電球で飾った。期間は1月19日まで。

 同連盟の河井宏康青年部長は「住民が駅に帰ってきたときホッとするのでは」と話す。

 同市柳本町の柳本駅は、柳本商工連盟が実施。今年で5年目になる。駅舎出入り口の横に電球で作った高さ約5メートルの光のツリーを置いたり、駐輪場の柵を色とりどりの電球で飾るなどした。昨年から、駅前で設置できる場所が減ったため、一部を近くの黒塚古墳の公園に移した。期間は1月12日まで。

 同連盟の澤田昌久会長は「無人駅なので、明るくして、夜遅く帰ってこられる人を迎えられたら」と話す。

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