2014年2月17日公開、同月20日更新 浅野善一

奈良県、大屋根「落雪防止の構造」 14日当日は2時間ごと現場の安全確認も

雪が積もった大屋根。落雪防止対策は施してあるという=2014年2月14日、奈良市東向中町の近鉄奈良駅前行基広場

 14日の大雪で弱点が浮かんだ近鉄奈良駅前行基広場の大屋根。県に降雪への対策について17日、聞いた。県は落雪防止の構造になっているとしたが、一方で当日は2時間ごとに現場の安全確認も実施したとした。

 大屋根は弓状の傾斜になっている。県道路環境課によると、落雪防止対策としては、屋根の表面から高さ10センチの位置に水平に棒が4本渡してあるという。また、雨どいは屋根の下端より19センチ高くなっている。こうして雪が一度に落ちることがないようにしているとした。

 また、積雪荷重に対する強度では、奈良市建築基準法施行細則に基づいて、30センチの積雪を見込んで設計されているという。14日の奈良市内の積雪は最大時で15センチに達した。

 当日、屋根の端の下の歩道にカラーコーンを並べて頭上注意の表示を行ったのは、万が一の場合を考えたためで注意喚起のためだったとした。

 2時間ごとに実施した現場の確認では、雪の断片がパラパラと落ちる状況はあったが、大きな塊がドカッと落ちるような状況はなかったとした。

 大屋根設置で降雪時には落雪の心配をしなければならなくなった。

 また、ガラス屋根を覆った雪が光を遮り、広場の明るさを奪った点については、足下の安全を確保できないほど暗くなったときは照明が自動的に点灯するようになっているとした。

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