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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

被災地や世界遺産・平泉の写真を展示

生駒の三田さん、ボランティアの傍ら撮影

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2011年8月13日
東日本大震災の被災地を撮影した三田さんの写真展=2011年8月13日、奈良市高畑町の市写真美術館
 生駒市の写真家三田崇博さん(36)の作品展「東日本大震災と遺産」が奈良市高畑町の入江泰吉記念奈良市写真美術館で開かれている。8月14日まで。入場無料。
 展示されているのは、三田さんが東日本大震災の被災地で、写真修復ボランティアの傍ら撮影した現地の写真や、このほど世界遺産に登録された岩手県の「平泉の文化遺産」など国内の世界遺産12カ所の写真合わせて約100点。
 三田さんは世界遺産をテーマにしており、3月11日の震災前は、4月からアフリカに行く予定にしていた。今回の作品展もその撮影写真を展示するはずだった。しかし、震災でアフリカ行きをやめ、被災地の一つ、宮城県南三陸町でボランティア活動に参加することにした。
 1度目は4月に5日間滞在。このとき撮影した写真は、生駒市内の小学校などを巡回して展示した。
 2度目は5月28日から6月14日まで3週間近く滞在。がれきの中から集められた写真が保管してある中学校の近くで、現れた持ち主が希望すれば傷んだ写真の修復を引き受けた。スキャナーで写真をデジタルデータ化し、パソコンを使って傷んだ部分を修復した。依頼は写真約2000枚、卒業アルバム8冊、年賀状などのはがき100枚に及んだ。作業には友人の応援も得た。
 被災地の写真は、南三陸町を中心に、岩手県や福島県で撮影したもの。がれきの山や陸に打ち上げられた漁船が津波の破壊力を物語っている。津波が襲った時刻で止まったままの時計や、消えたまちの跡にぽつんと取り残されたランドセルは、被災地の悲しみを伝えているようだ。ただ「福興市」など復興の兆しが見える行事の様子も入れた。
 三田さんは「2度目に訪れたときにはコンビニやガソリンスタンドが営業していたが、がれきはあまり変わっていないようにも見えた」といい、「プライバシーのない避難所生活が今も続いていて、震災直後に比べ、きつさも違うだろう」と被災地住民を思いやった。
 写真展はこの後、8月17〜22日に兵庫県西脇市下戸田のショッピングセンター「カナート西脇」で、24〜28日に京都府木津川市南加茂台5丁目の南加茂台公民館で開かれる。同公民館では28日午後1時30分から三田さんが講演する。
 また、三田さんは9月にも南三陸町で写真修復ボランティアを行う予定で、スキャナーなどの機材や活動への参加者を募っている。
 問い合わせは三田さん、電話090-3970-8991、メールtakahiro.sanda@gmail.com
(浅野善一)
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