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拠点・奈良県大和郡山市 運営者・浅野善一

三条通りマンション計画 ショーウインドーなど追加案

業者説明会 商店街側、立地への理解不十分と納得せず

 

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2011年11月26日
 奈良市の三条通りの映画館跡地に分譲マンションを計画している京阪電鉄不動産(大阪市)と長谷工コーポレーション(同)が25日、市内で、地元商店街関係者らを対照に説明会を開いた。商店街側からの要望を受けて、1階正面にショーウインドーなどの店舗の付属施設を追加する案を示した。
 地元からは周辺の商店街組織でつくる市中心市街地活性化研究会(松森重博会長)の関係者らが出席した。
 計画によると、マンション正面には小規模な店舗1戸が設けられるが、通りに面した30メートルのうちの5.5メートルほど。同協議会はこれを不十分として、同店舗の両側配置された集会室やごみ置き場を移動して、店舗施設とするよう要望していた。
 新たに業者側が示した案によると、集会室を後退させて壁だった部分をショーウインドーとし、また、ごみ置き場は敷地内の別の場所に移動して、そこに小さな店舗用スペース(幅7メートル余り、奥行き1.15メートル)を設けるとした。いずれも店舗の付属施設として商品展示などができるようにして、にぎわいを創出したいとした。
 また、商店街側からの質問に答えて、バルコニーの位置は建物の側面とし、正面には設けないとした。物干し台も手すりの下に設けて、洗濯ものが外から見えないように配慮し、管理規約で手すりに布団などを干さないことを徹底すると説明した。
 これに対し、商店街側は「バルコニーがあれば干す人も現れる。なくしてほしい」などと求めた。さらに、立地が中心市街地であることや春日大社の参道であることへの理解が不十分として、業者側の姿勢に納得せず、説明会の継続を拒絶して席を立った。
 三条通りには1997年につくられた地区計画があり、建物の意匠について、通りに面する1階部分の壁面はショーウインドーや透視可能なシャッター構造など、にぎわいを高める構造に努める、としている。ただ、規模などの具体的な規定はない。(浅野善一)
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