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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

移転先 六条山、緑地保全イメージ明らかに

新県立奈良病院の基本設計概要

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2012年9月21日 浅野善一
新県立奈良病院の完成予想写真。病院建物右の山林に登弥神社がある(県提供)
現在の新県立奈良病院予定地の六条山地区。全体が山林に覆われている(県提供)
新県立奈良病院の土地利用計画(県提供資料に一部手を加えた)
 奈良県は、奈良市の六条山地区に移転する県立奈良病院の基本設計の概要を、このほど開かれた県議会地域医療体制整備促進特別委員会などで明らかにした。ほぼ全域が山林である予定地の緑地がどのように保全されるか具体的にイメージできる。
 基本設計は土地利用や建物の配置など新病院建設の指針となるもので、これに基づいて実際の工事に必要な設計図を作る実施設計が行われる。
 予定地は広さ約12ヘクタール。県住宅供給公社が所有する塩漬け土地がほとんど。過去に戸建て住宅団地の開発が計画されていた。宅地開発が進んだ同地区周辺では最大規模の緑地となっている。
 予定地の山林は森林法に基づく地域森林計画の対象民有林で、1ヘクタールを超えて工場・事業場の設置を行う場合、森林率を25%以上とすることが求められる。
 県新奈良病院建設室によると、予定地南側の登弥神社周辺の山林を中心に、病院建物を囲むように緑地を保全する。造成後、新たに行う植樹もあり、その際は周辺の自生種を選ぶという。既存の山林でも、外来種であれば取り除くこともあり得るという。
 同病院建設に環境影響評価法に基づく環境影響評価の義務はないが、県は同法に準拠した方法で一帯の自然環境への影響も調査した。
 土地を所有する県住宅供給公社は2013年度をめどに解散の予定で、財産や土地は100%を出資する県に引き継がれる。このため一部の民有地を除いて土地の購入費用は発生しない。同土地は地価下落により41億円に上る含み損が生じたが、公社はこれまでに会計上の損失処理を終えている。
 新病院は鉄筋コンクリート造り、地下1階、地上7階で、事業費は340億円が見込まれている。開業は2016年度の予定。 
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