【第1回「奈良の声」読者会】10人が参加 地域の問題や報道への期待、運営支援を話題に思いや意見
第1回「奈良の声」読者会が10月5日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センターで開かれました。読者ら10人が参加、思いや意見を述べました。話題は、「奈良の声」との出会いや報道への期待、寄付などの支援の在り方から、参加者が地域で抱えている問題や行政・議会の監視まで、さまざまな方面に及びました。
読者有志の田畑和博さん、高桑次郎さん、池田美保子さんが世話人となって企画しました。この日は世話人を含む県内読者のほか、大学院に籍を置き、非営利ニュースメディアの可能性について研究している元新聞記者や「奈良の声」の連載コラム「じんぐう便り」執筆者の川上文雄さんも参加。「奈良の声」からは記者の浅野善一と浅野詠子が参加しました。
「『奈良の声』との出会い」に対しては、「奈良の声」のニュースで行政に関心を持つようになったという声がありました。「地元の議会や行政の問題について『奈良の声』で詳しく知るようになった」という男性は、地元で起こっている問題を挙げて「『奈良の声』に相談したいと思い参加した」と語りました。
参加者は地域の行政への関心も高く、自身が関わった例を挙げて「住民の思いを行政に伝えていくことが大事。行政を良くするのも悪くするのも住民次第」とする意見や、議会傍聴を実践してきた経験を挙げて「住民の傍聴があるかないかで議員の態度が全然違う」とする意見がありました。
読者会の未来の在り方についての提案もありました。「『奈良の声』に相談して記事に取り上げてもらった」との参加者の発言を受けて、コラム執筆者の川上さんは「取材を依頼する側も、自分で調べた上で相談をしており、記者と言える」と指摘、「奈良の声」と読者の共同の可能性について意見を述べました。
「奈良の声」の運営に関しては、参加者の1人は各地で非営利メディアが誕生していることにも触れながら「継続できるのか心配」と述べました。支援の在り方が話し合われ「サポーター会員募集という形で呼び掛ければ、読者も寄付しやすいのでは」「払いたい人が払う任意の購読料を設定してはどうか」「定期的な寄付者を増やすことが必要」「『奈良の声』に寄付するときは出資者の意識でしている」などの提案や意見がありました。
◆ ◆ ◆
初めての読者会で手探りの状況でしたが、世話人の皆さんや「奈良の声」記者は活発な意見交換ができたと受け止めています。「奈良の声」は頂いたご意見を今後の活動に生かします。
2回目の読者会を計画しています。日程が決まり次第、お知らせします。
読者会で配布した資料