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大屋根再検討を 県民の声添え要望書
奈良市の近鉄奈良駅前の行基広場に県が大屋根設置を計画している問題で、県民ら有志でつくる「LOVE! NARA!(ラブ・ナラ)」(大八木恵子発起人代表、18人)は23日、県に対し、計画の再検討と事業決定までの経緯の説明、県民の意見を聞く場の設定などを求める要望書を提出した。
大屋根は駅利用者らの雨よけが目的で、ガラス張りの近代的なデザインが考えられている。県が今月9日、ホームページで設計の入札を公告したのを機に計画が明らかになった。同駅は古都奈良の玄関口に当たることから県民の間で景観論議が起き、計画を事前に明らかにしなかった県の事業の進め方にも批判が出ている。 インターネットのツイッター上に計画の存在を伝える情報が掲載されたこともあり、ツイッター上に多くの批判が寄せられた。画家で奈良市在住の大八木代表は大屋根計画に対する県民の声を集め、県に届けるため「LOVE! NARA!」(http://bit.ly/lovenara)の名称でブログを開設し、ツイッターなどで意見を寄せてくれるよう呼びかけた。さらに要望書提出に向け賛同者を募って同名のグループを発足させた。 この日は、大八木代表と奈良市の作家寮美千子さん、同市のならまち通信社代表・松永洋介さんの発起人3人が担当の県道路・交通環境課を訪れ、要望書を手渡した。要望書にはこれまでに寄せられた県民らの声80件も添えた。 行基広場を管理している奈良市に対しても、ほぼ同様の要望書を提出した。 入札は今月21日、「敷地内の地下埋設物などについての精査を行う必要が生じた」として、27日の開札予定日を前に突然、中止されている。(浅野善一) |
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