|
大屋根計画「知らない」行基広場 青空コンサートの来場者に聞く
奈良市の近鉄奈良駅前行基広場で11日、吹奏楽の青空コンサートがあった。来場者らに県の大屋根計画について意見を聞いてみた。すると、いまだに計画そのものが知られていなかった。県は県民の理解を得られたとして、計画を進めようとしているが、無理がないか。
コンサートは、10月29日、11月12、13日に開かれる「奈良市市民フェスティバル2011」(同運営委員会主催)の事前行事となるタウンコンサートの一環。市内の社会人でつくる吹奏楽団「Y.S.Kシンフォニックアンサンブル」が「上を向いて歩こう」など、おなじみの曲を秋空の下で演奏した。行基広場は大勢の聴衆で埋まった。 朝倉進・運営委副会長によると、同楽団は15年ほど前からタウンコンサートの折に行基広場でコンサートを開いてきた。「人が集まる所」という理由で会場に選んだ。 朝倉副会長は大屋根計画を知らなかった。広場全体を覆うという計画に初めは少し驚き、「屋根がないのも、きれいだと思う」としたが、設置には賛成とした。「毎回、雨の心配をしており、これが解消されるのはありがたい」とした。 来場者に聞いた。 市内の女性(65)も大屋根計画を知らなかった。駅ビルから東向商店街のアーケードまでを覆うことに対して「たった、これだけの距離に屋根とは」と少しあきれた様子で、「無駄。税金を使ってそこまでする必要はない」と言い切った。 観光で来たという大阪市の会社員男性(30)は「きょうのような(晴れの)日は要らない。雨が降れば、あった方がいい」とした。(浅野善一) |
関連記事テーマ
ご寄付のお願い
ニュース「奈良の声」は、市民の皆さんの目となり、身近な問題を掘り下げる取材に努めています。活動へのご支援をお願いいたします。
振込先は次の二つがあります。 ニュース「奈良の声」をフォロー
当サイトについて
当局からの発表に依存しなくても伝えられるニュースがあります。そうした考えのもと当サイトを開設しました。(2010年5月12日)
|
|