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お水取り たいまつの竹運ぶ市内のグループが「竹送り」
お水取りの名で知られる、東大寺二月堂(奈良市雑司町)の3月の修二会で使う、たいまつの竹を寄進する「竹送り」の行事を、市内のグループが11日、行った。
グループは、友人や仕事仲間でつくる「仁伸会」(13人)。建設業を営む代表の岡本三好さん(69)が個人的に続けていた竹の寄進を、5年ほど前から会として行うようになった。岡本家では、親の代まで竹材店を営んでいた関係で、代々、修二会に使う竹を寄進していた。 行事には、会員のほか、一般市民やアメリカからの旅行者も合わせ約20人が参加した。同市中ノ川町の竹やぶから切り出しておいた根付きの竹17本をトラックで境内まで運び、一部を台車に載せ、二月堂まで参道を押して歩いた。竹は長さが8メートルにおよび、重さも30キロ前後。積み降ろしは2、3人がかりとなり、額に汗をにじませる参加者もいた。また、寄進した竹に記名し、「家内安全」などと願いを記す人もいた。 会員の一人、塚田正さん(62)は「元気だからこうして奉納ができる。これで1年間、無事に過ごせれば」と話していた。 竹の寄進はこのほか、京都府京田辺市内や生駒市高山町などからもある。竹はたいまつの柄になり、先端にスギの葉や板を組んで芯が作られる。使われるのは、修二会の本行と呼ばれる期間の3月1~14日の夜。1日当たり平均10本に火がともされる。(浅野善一) |
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