桜の並木道 でこぼこ路面に路上駐車
佐保川堤防上 一部河川敷で道路範囲あいまい、対策遅れ
奈良市が県、警察と協議へ
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↑桜並木がある佐保川の市道の穴が開いた路面。路上駐車も目立つ=2012年4月4日、奈良市法華寺町 |
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桜並木が有名になり、多くの花見客が訪れるようになった奈良市の佐保川。その堤防上にある並木道の一部で、でこぼこの路面や路上駐車が長く問題になっている。道路として利用されているうちの一部が実際は河川敷で、本来の道路の範囲があいまいなため、対策が遅れているという。道路を管理する市は、同川を管理する県や駐車違反を取り締まる奈良署との協議を早急に実施したいとしている。
問題の道路は、同市法華寺町の大宮橋から新二条橋に至る約400メートルの区間の右岸堤防上にある市道。本来の市道部分の幅は最大で8.1メートル。河川敷部分を含む路面の至る所に、アスファルト舗装がはがれてできた穴や補修を繰り返してできた凹凸がある。また、路上駐車も目立つ。
市土木管理課によると、同区間では、一見すると道路であっても、堤防外側寄りの部分に河川敷が含まれている。川沿いの店舗や事業所、マンションが堤防上の市道から出入りできるよう、道路と同じ高さまで堤防の斜面を埋め立て、県の占用許可を受けていることによる。でこぼこが目立つのは、占用許可を受けている部分と本来の市道部分との境界付近という。
このため、実際に道路として利用されている部分を一体的に補修するには、場合によってはこの占用許可の申請を取り下げてもらうなど権利関係を整理して、道路の範囲を確定、市道として認定する必要があるという。道路の範囲を、現在は施されていない路側線などによって明示できれば、駐車違反の取り締まりも可能になるという。
同市道は、東方にある市立佐保川小学校の通学路にもなっていることから、地元の佐保川地区自治連合会から市に対し、道路の補修や路上駐車対策のほか、歩道の設置を求める要望も出ている。市土木管理課は、道幅を確保できる所では柵などで区切った歩道の設置を検討している。
同課の仙波宏課長は「これまで関係機関の担当者が変わるたびにうまく引き継ぎができず前に進まなかったが、地元からの要望も受けており、5、6月には市、県奈良土木事務所、奈良署による話し合いの場を設定したい」と話している。(浅野善一)
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