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舗装凍結または中止過半数、党派超え関心衆院選奈良県候補17人にアンケート 平城宮跡を守る会
奈良市の平城宮跡(特別史跡)で、国土交通省が宮殿復元の一環として進めようとしている第一次朝堂院広場の舗装工事の中止を求めている「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)は3日、衆院選の公示(4日)を前に、県内4選挙区候補17人を対象に行ったアンケートの結果を、ホームページで公開した。工事を「進めるべき」としたのは2人にとどまり、過半数の10人が「中止」または「凍結」と答えた。党派を超えて問題への関心が高いことをうかがわせた。 守る会は「工事を止めるには、政治の力が大変重要。有権者にとって、投票における貴重な判断材料の一つとなる」とし、アンケートには15人が回答した。 問いは5つ。このうち、市民への舗装工事の事前周知は十分であったかでは、11人が「不足していた」と答え、「十分であった」はゼロだった。工事をこのまま進めるべきかでは、「凍結し、市民との合意形成をやり直すべき」が8人で最も多く、「中止すべき」の2人と合わせると10人になった。これに対し「進めるべき」は2人だった。大極殿を囲む築地回廊の復元などで800億円以上の国費投入が見込まれる国営平城宮跡歴史公園基本計画についてどう思うかでは、「このまま進めるべき」は2人にとどまり、「再検討すべき」が11人に上った。 与野党などの立場で回答が分かれることはなく、舗装工事や基本計画に慎重さを求める声はすべての党派にわたった。 寮代表は「アンケートはたった一つの案件だが、それだけにかえって政治家の立ち位置や考え方が分かる。市民が声を上げ、政治家に問いかけることの大切さが身に染みた」と話している。 |
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