2014年4月4日 浅野善一

奈良県:表情豊か、満開の1000本 奈良市・佐保川の桜並木

土手に腰を下ろしてくつろぐ=2014年4月3日、奈良市八条3丁目の佐保川の桜並木
花の下をそぞろ歩き=2014年4月3日、奈良市恋の窪1丁目
人気の眺めに人だかり。奥は若草山=2014年4月3日、奈良市法蓮町、芝辻町2丁目付近の大宮橋
町角。並木沿いの通り=2014年4月3日、奈良市法蓮町
オートバイを止めて橋の上から=2014年4月3日、奈良市法蓮町
橋の欄干にシカの親子の透かし=2014年4月3日、奈良市法蓮町
川べりの地蔵に夕日が差す=2014年4月3日、奈良市法蓮町
大きな桜の木の下で=2014年4月3日、奈良市法蓮町
かつての平城京の玄関口、羅城門の跡付近から望む桜並木。中央奥に平城宮跡の朱雀門と大極殿が見える。現在の佐保川は、羅城門と朱雀門の間約3.7キロを結んだ朱雀大路と一部が重なる。川面に白く見える筋は散った桜の花びら=2014年4月4日、大和郡山市観音寺町付近

 奈良市の佐保川の桜並木が満開を迎えた。桜の本数は1000本に及び、並木は4.5キロにわたって続く。規模が大きいだけに表情は豊か。カメラで追った。

 佐保川は市中心部を南西に向かって流れている。桜並木があるのは、同市法蓮町の下長慶橋から同市杏町の大和郡山市境までの区間の両岸。法蓮町の川岸には、江戸末期に奈良奉行の川路聖謨が植えさせたと伝えられる桜の古木がある。

 近畿各府県の川沿いの桜並木の名所と比較しても有数の規模で、桜の〝隠れた名所〟となっている。

 撮影は4月3、4日。満開の花の下では、ほのかな甘い香りに包まれた。あちこちで、土手の草地に腰を下ろしてくつろぐ人や花の下のそぞろ歩きを楽しむ人が大勢いた。並木の向こうに若草山を望める法蓮町、芝辻町2丁目付近の大宮橋では、しばしば人だかりができた。

ライトアップや灯籠流しも

 川路桜の付近では夜間、並木に照明が当てられ、夜桜を楽しめる。6日までで、時間は4日が午後6~8時、5、6日が同6~9時。佐保川・川路桜保存会(山本靖弘代表世話人)が実施している。

 5日午後6時30分~7時には、保存会による手作り灯籠流しが栄楽橋付近である。灯籠約100個を準備している。誰でも無料で参加でき、無地の紙コップに好きな書き込みができる。問い合わせは山本代表世話人、電話080(3031)7527。

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