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2014年7月23日 浅野善一
奈良県)近鉄西大寺駅踏切・電車停止中の遮断機上昇トラブル 原因は停電時の動作テスト機能
奈良市の近鉄西大寺駅西側の踏切で18日、停電で踏切内に電車が停止しているときに、遮断機が上がるトラブルがあった問題で、近鉄運輸部は23日までに原因について、再送電の際、遮断機の動作を確認するテスト機能が働き、一時的に上がってしまったと説明した。動作テストで遮断機が上がっている時間は5秒間という。
停電は同日午後1時26分ごろから、奈良、橿原両線の一部や西大寺駅で約1分間続いた。トラブルがあった菖蒲池8号踏切に記者が居合わせた。遮断機が下がっていたところへ、電車1本が進入、踏切をふさいで停止した。警報機の音や赤信号の点滅もやんだ。間もなく、突然、遮断機だけが上がり、しばらくして下がった。横断する人や車はなかった。
運輸部によると、遮断機は停電すると、自らの重みで下がってしまう。このため、踏切で交通渋滞が起きないよう、バッテリー電源により遮断機を上げた状態に保っておけるスイッチがある。スイッチが入っていると、再送電の際、正常に通常電源に切り替わったかどうかを確かめるため、自動的に遮断機を上昇させる動作テストが行われる。今回の停電でもこのスイッチを入れていた。スイッチは信号所や駅務室から遠隔操作できる。
運輸部は「電車があるのに動作テストが行われてしまった。遮断機がいったん上がるので、人や車が横断しないよう警戒のため人を配置する準備をしていたが、1分で復旧してしまったため、手配が追い付かなかった」と話している。
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