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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

奈良市、都市計画道路の見直し 本年度中に素案

三条通りなど、未着手47路線・区間 存続、廃止を検討

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2011年12月19日
道路拡幅が都市計画決定されてから80年近くがたつ三条通り。「やすらぎの道」(手前)から東側(奥)が未着手区間=奈良市
 奈良市は、未着手の都市計画道路(市道などの新設や拡幅)を対象に、計画の存続か廃止かの見直しを進めており、本年度中に素案をまとめる。素案は公開して、パブリックコメントで市民から意見を募る。未着手路線の必要性を検討するのは初めてで、都市計画決定から80年近く経過しているものもある。市都市計画課に取材した。
 県が県道などの都市計画道路見直しの方針を示したのを受け、各市町村も同様に市町村道などの都市計画道路見直しを進めている。人口の減少予想や交通量の減少予想など、社会情勢の変化に伴い、その必要が生じた。
 都市計画決定は県、市町村がそれぞれ行うもので、高度経済成長期に多くの道路が都市計画決定されている。着工に必要な事業認可は、県決定については国、市町村決定については県が行う。都市計画決定された道路のルート上では、都市計画法に基づいて、地権者の建築を制限しており、実現性のないまま放置できない。
 奈良市内の都市計画道路は全部で70路線あり、このうち未着手の路線または区間は47(2009年度時点)ある。内訳は、市決定が26、県決定が21となっている。市決定で最も古いのは、戦前の1933年に都市計画決定された三条通りの拡幅。1260メートルのうち、JR奈良駅前から「やすらぎの道」までの482メートルは完成に近づいているが、残る春日大社一の鳥居までの区間は、事業認可に至っていない。
 一方、県決定には、広域幹線の大和中央道のほか、薬師寺の遠望地として有名になった大池の北岸や大安寺の境内を通る大和田紀寺線、佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群の古墳を縫うように通る一条富雄線などもある。
 市の見直し作業は、09年度から進められている。県が作成したガイドライン(指針)に示された3つの観点、「自動車の交通機能からの必要性」「歩行者などの交通機能からの必要性」「まちづくり計画との整合性」に沿って行われている。
 市は、パブリックコメントの意見を参考に見直し案を作り、市決定の路線は市国際文化観光都市建設審議会で諮って結論を出し、県決定の路線は県に意見を述べる。(浅野善一)
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