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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

新県立奈良病院 敷地南の里山緑地を保全

六条山地区への移転で県

大和中央道の未整備区間は組み込まず

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2011年11月29日
新県立奈良病院の建物などの配置図(県の資料から)
新県立奈良病院のアクセス道路整備図(県の資料から)
 県は29日までに、奈良市六条山地区に建設する新県立奈良病院の建物などの配置やアクセス道路の整備について、方針を明らかにした。同地区の里山の緑地や、大和中央道の未整備区間はどう扱われただろうか。見てみると、緑地は敷地の南部分が保全されることになった。一方、敷地を横断している大和中央道のルートは計画図に組み込まれなかった。
 新病院の移転予定地は、同市七条西町2丁目と石木町にまたがる約12ヘクタールの里山。新興住宅地が広がるこの辺りでは、最大規模の緑地となっている。県住宅供給公社が1990年代に取得し、宅地開発を計画したが、中止になったため、造成されないまま塩漬け状態になっていた。
 県新奈良病院建設室によると、緑地については、六条山地区の里山景観を保全しながら病院建設を行うとしている。敷地中央の北部分を病院ゾーンとし、それを囲むように南部分を緑地ゾーンとする。敷地南側には、住宅地やかゆ占いで知られる登弥神社があり、こうした場所との緩衝ゾーンになるという。病棟からも緑地が望めるという。
 また、同地は森林法に基づく地域森林計画の対象民有林となり、1ヘクタールを超えて工場・事業場の設置を行う場合、森林率を25%以上とすることが求められる。これも踏まえて緑地が保全される。
 一方、移転予定地は、45年前に都市計画決定された大和中央道のルート上にあり、計画ルートが敷地を南北約300メートルにわたって横断している。通常、ルート上は都市計画法で建物の建築が制限されるが、敷地内の建物などの配置はこれを前提としないで決めた。
 また、アクセス道路の整備では、大和郡山市城町まで完成している大和中央道の計画ルート上を北に延伸、敷地の横断を避けて西に向きを変え、富雄川沿いの県道枚方・大和郡山線につなぐ道路を新設することにした。同整備でアクセス道路の一部にと考えられている、大和中央道北端の600メートル弱の区間は4車線ながら、現在は生活道路という状態で利用度が低い。
 県は、六条山地区を含む大和中央道の未整備区間(奈良市宝来町―大和郡山市城町)について、2009年の広域幹線道路の見直しの中ですでに、当初計画の4車線での整備は行わないことを決めており、現在、2車線以下の生活道路として整備の必要があるかどうかを検討している。(浅野善一)
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