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拠点・奈良県奈良市 運営者・浅野善一

大和中央道 見直しで計画どう進む

未着手区間の都市計画決定 県が廃止案

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2012年6月1日
大和中央道の4車線区間が終了する国道308号との交差点。県はこれより手前の阪奈道路交差点から、大和郡山市までの区間の都市計画決定を廃止する見直し案を公表した=2012年5月25日、奈良市
宝来4丁目
 県は、大和中央道の未着手となっている区間のうち、国道308号以南の約3.7キロについて、都市計画決定を廃止する見直し案を公表した。つまり、同区間の計画は中止するというもの。同道路にはこのほかにも未着手の区間や用地買収を進めている区間、現状では飛び地状に完成している区間がある。今後、計画はどう進むことになるのか。
 大和中央道は、奈良市押熊町から大和郡山市額田部南町までの14.3キロについて4車線道路を整備する都市計画決定を県が1966年までに行い、これまでに9.6キロが完成または事業着手している。
大和中央道の未着手区間。県が公表した見直し案や奈良市街路課の説明をもとに作成した
 未着手区間4.7キロのうち、県が廃止と判断したのは、奈良市宝来4丁目の阪奈道路(県道奈良生駒線)交差点から大和郡山市城町の県道枚方大和郡山線交差点までの3.7キロ。理由は、並行する同県道などが同様の機能を受け持つことができるためとした。
 この南北3.7キロのうち、南側は一部道路が完成しており、県道枚方大和郡山線交差点からさらに北へ600メートル近く続く。しかし、住宅地の入り口で終わっており、4車線の規模ながら現在は生活道路程度の役割しか果たしていない。それが県立奈良病院の移転計画で一転。病院はこの北側、大和中央道の計画ルート上に2016年度開業予定で、道路はその進入路として利用されることになった。
 一方、阪奈道路から北にも、近鉄奈良線を挟んで未完成区間がある。同線以北の敷島工区831メートルは奈良市が事業主体となっており、現在、用地買収を進めている段階。市街路課によると、買収は用地全体の76%を終えたが地権者の数が多くて手間取っており、道路完成の見通しは付けにくい状況という。
 同線以南の1キロ余りについても奈良市が事業主体になる予定だが、事業認可に至っていない。市街路課は「敷島工区に一定のめどが付いた時点で、事業認可に向けた協議を県と行いたい」としている。
 こうした未着手区間に挟まれて、飛び地状に完成している区間もある。阪奈道路から南へ国道308号までの宝来工区428メートルは01年に供用を開始した。県が事業主体となり、29億円が投じられた。同国道以南の計画が中止になれば、4車線道路の断片がぽつんと残る格好になる。同工区の着手当時はまだ、計画進展の見通しがあったのか。
 県都市計画室は同工区区間の位置付けについて「大和中央道の一部であった当区間は、阪奈道路から国道308号までを県立奈良病院へのアクセス道路として整備した」と回答した。県立奈良病院の移転後については「(病院がある)平松地区でのまちづくりなどを含む、地域の円滑な交通の確保に寄与する」とした。
 県は、大和中央道など県が都市計画決定した奈良市内などの5つの路線または区間を廃止する見直し案について、6月15日まで県民から意見を募集している。(浅野善一)
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