【第2回「奈良の声」読者会】参加者が地域で抱える問題 解決策、一緒に考える

第2回「奈良の声」読者会=2026年1月17日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センター、浅野善一撮影
第2回「奈良の声」読者会が1月17日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センターで開かれました。読者会世話人や「奈良の声」記者を含め13人が参加しました。市民による自治体の財政白書作りの取り組みを記者が紹介したり、参加者が地域で抱える問題について皆で解決策を考えたりしました。
冒頭は参加者の自己紹介。地元で路線バスの廃線問題に取り組んでいるという生駒市の人は「『奈良の声』がどのようなことに関心を持っているのか興味があった」と語りました。地域交流施設の運営の在り方に疑問を抱いている香芝市民3人は「皆さんに聞いていただいて解決の糸口を探れれば」と語りました。
自治会でいろんな分野から講師を招いて学習会を開いているという奈良市の人は「若い人に向けて平和教育に取り組んでみたい」と語りました。読者会世話人の1人も、河合町を良くする会という有志のグループをつくって活動していることに触れて「よその町はどうなのかという情報が『奈良の声』のニュースから入ってきてありがたい」と語りました。
続いて「奈良の声」の浅野詠子記者が話題提供。地域民主主義の活性化をテーマに、大阪府守口市の市民有志による市財政白書作りを紹介しました。同白書の成果の一つとして、市が財政赤字を埋めるため、本来、手を付けてはいけない庁舎建て替えの積み立て基金などから借り入れしていたことを指摘した点を挙げました。アメリカの先進的な市民メディアの事例に触れながら、市民ができることとして「住んでいる市町村の財政白書作りから出発してもいいのでは」と提案しました。
後半は香芝市民3人の訴えに耳を傾けました。市民によると、市の地域交流施設の運営を、地元自治会が市の指定管理者となって受託したにもかかわらず、自治会トップから住民に説明がなかったとのこと。ごく限られた人だけで運営が行われてきたことや、それに伴う不透明な点を問題視、運営を委託した市の責任を問うているところと説明しました。
参加者は自身が住んでいるまちの例と比較したりしながら、一緒に解決策を考えました。コミュニティ―振興のための指定管理の予算が住民を分断させてしまっているとして市の責任を指摘する意見や、市議会議員全員に問題を知らせて議会で取り上げてほしいと伝えるべきとの提案がありました。成り手不足による自治会長の任期の長期化から生じる風通しの悪さも要因ではとの議論もありました。
香芝市民の1人は「私たちの問題で時間を割いていただき、ありがとうございました。今後も意見を聞かせていただきたいと思います」と感謝の言葉を述べました。
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「奈良の声」読者会は読者有志の田畑和博さん、高桑次郎さん、池田美保子さんが世話人となって運営しています。
次回の読者会は日程が決まり次第、お知らせします。






