香芝の業者が落札　行基広場の大屋根設計

　県は5日、奈良市の近鉄奈良駅前行基広場に計画している大屋根の実施設計の一般競争入札の結果を公表した。香芝市の伸構造事務所が575万4000円で落札した。
　入札は電子入札方式で行われ、24社が参加した。21社が最低制限価格で入札したため、くじ引きで落札業者を決定した。
　大屋根のデザインを決める基本設計の入札は昨年11月にあり、その結果は今年8月のパブリックコメントで示された。今回の実施設計の入札は構造の詳細を決めるためのもの。着工は来年度の予定。
　大屋根をめぐっては根強い反対意見があるが、県はアンケート調査などの結果を根拠に県民の了解を得られたとして、計画を進めてきた。今月3日の県会一般質問でも荒井正吾知事が同趣旨の答弁をしている。（浅野善一）