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大屋根 知事「おおむね理解得られた」県会一般質問で答弁 従来の説明超えず 荒井正吾知事は3日の県議会9月定例会一般質問で、県が近鉄奈良駅前行基広場に計画している大屋根について答弁し、「さまざまな意見があることは承知している」としたものの、「おおむね理解は得られている」として計画を進める考えを示した。県がこの8月に行ったパブリックコメントでも根強い反対意見があったが、荒井知事の答弁は従来の県の説明を超えるものではなかった。
宮本次郎議員(共産)が、大屋根に対する県民の声をどう受け止めているのか、ただしたことに答えた。 荒井知事は「昨年のパブリックコメントやアンケートで幅広く意見を聞いたが、7割が屋根が必要と答えた。結果を議会にも報告し、承認も得た。この8月のパブリックコメントでは快適性や維持管理に配慮を求める意見があり、これを踏まえて設計を進めたい」と述べた。 また、大屋根の目的について「雨の日の行基広場の修学旅行生や観光客を見て、申し訳なく思っていた。奈良の玄関口、待ち合わせ場所、商店街への通路として県民、来訪者に喜んでもらえる施設にしたい」とした。 荒井知事が大屋根について公開の場で説明するのは、昨年7月に計画を公表しないままに建設を進めようとしたことが明らかになったとき「手続きミス」と記者会見で述べて以来のこと。是非や目的について見解を述べるのは今回が初めて。(浅野善一) |
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