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大屋根姿表す 消えた青空広場の雰囲気 県が近鉄奈良駅行基広場を暫定開放で
奈良県がガラスの大屋根を建設中の奈良市の近鉄奈良駅前行基広場が27日、ゴールデンウイーク中の混雑に合わせて暫定開放され、完成間近の大屋根が姿を現した。かつての青空広場の雰囲気は消えていた。 開放期間は5月6日まで。完成は同月末の予定。 大屋根は鉄骨造り、高さ11メートルで、広さ約560平方メートルの広場のほぼ全体を覆う。直径70センチの巨大な柱6本で支えている。空は透けて見えるものの、行基広場は広場というより屋根の下の空間という印象に変わった。 県は設置理由について、雨の日の観光客の利便性を図るためなどとしてきたが、設置に反対してきた市民らは、遮るもののない広場から見上げる空こそ観光客へのもてなしになる、などと訴えていた。 行基広場は1970年、駅の地下化に伴ってできた。当初の計画では、駅は地下鉄の出口のような構造で、広場は駅ビルの一部になるはずだったが、当時の鍵田忠三郎市長が「観光都市奈良である以上、まず、地下駅から降り、青空の見える広場に出て古都の空気と風情を味わってもらいたい」と近鉄に計画を変更させた。 |
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