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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

奈良県庁玄関ホールの香をたくサービス廃止 前知事時代、「奈良らしいおもてなし」で実施

香をたくサービスが実施されていた奈良県庁玄関ホールへの入り口=2023年7月18日、奈良市登大路町

香をたくサービスが実施されていた奈良県庁玄関ホールへの入り口=2023年7月18日、奈良市登大路町

 奈良県は、奈良市登大路町の県庁玄関ホールで来庁者向けに実施していた香をたくサービスを廃止した。荒井正吾前知事時代に「奈良らしいおもてなしの一環」として実施されてきた。

 サービスは2014年に開始され9年間続いた。香は県庁の入り口を入ってすぐの壁際に設置され、玄関ホールは朝の開庁時間から夕方の閉庁時間まで終日、香の香りが漂っていた。県広報広聴課によると、白檀(びゃくだん)と沈水香木(じんすいこうぼく)の香りを合わせた渦巻型の線香を使用し、燃焼時間に合わせ2時間ごとに線香を新しくしていたという。

 廃止は今年4月30日。廃止の理由は火災ややけどなどの事故への懸念。これまで入り口からの突発的な強風で線香が倒れたり、灰が飛んだりするなど危険なことが年に数回あったといい、管理方法を見直す中で結果として廃止することを決めたという。

 県庁は、多くの観光客が訪れる奈良公園の玄関口に当たる場所にあり、荒井前知事は観光客向けに整備することに力を入れた。若草山や奈良市内を一望できる屋上に芝生や花壇を整備して開放したり、地階にあった職員向けの売店を通りに面した1階に移動しコンビニエンスストアに転換したり、エレベーターホールの壁面を木材で装飾したりした。最上階にある職員食堂のレストラン化は実現しなかった。

 荒井前知事は今年4月9日の知事選で再選を果たせず5月2日で任期を終え、同選挙で当選した山下真氏が新しく知事に就任した。

 広報広聴課によると、香をたくサービスについて実施以来、県民などから賛否いずれの意見も特になかったという。 関連記事へ

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