2014年5月17日 浅野善一

奈良県:平城宮跡の緑地舗装着工に中止求める署名5920人 国交省に「守る会」3度目

平城宮跡の緑地の舗装工事中止を求める署名を、国交省国営飛鳥歴史公園事務所の山田和之副所長(右)に手渡す「守る会」の寮美千子代表=2014年5月16日、奈良市佐紀町の同事務所平城分室

 奈良市の平城宮跡(特別史跡)の復元整備の一環として、第一次大極殿院前の緑地を舗装する国土交通省の計画で、同省が工事着手を発表したことを受け、市民団体「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)は16日、同省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所に、中止を求める5920人分の署名を新たに提出した。守る会が同省に同様の署名を提出するのは3度目で、総数は4万1546人となった。

 同事務所は9日、第一次朝堂院広場の舗装工事に今月中旬、着手すると発表。守る会が木簡などの埋蔵遺物を守ってきた地下水への影響を懸念して求めていた舗装の透水性に関する試験では、砂などと同程度に良いことを確認できたとした。

 守る会の寮代表や市民ら11人はこの日、同市佐紀町の同事務所平城分室を訪れ、山田和之副所長に署名簿を手渡した。埋蔵遺物の損傷や生態系・景観の破壊が懸念されるとして、あらためて舗装工事の中止を求めた。

 山田副所長は、継続的に観測している広場の地下水が安定していることや埋蔵遺物には配慮していることなどを説明し、理解を求めたが、寮代表らは「地下水位が下がったときの対策はどうなっているのか。地下水に影響が出れば大切な財産を損なうことになる」と迫った。

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