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発行者/奈良市・浅野善一
浅野善一

平城京邸宅跡の可能性の発掘現場、通りすがりに一望 奈良市の警察署跡地

平城京邸宅跡の可能性がある発掘現場を一望。塀がこの一角にはない

平城京邸宅跡の可能性がある発掘現場を一望。工事用の仮設の塀がこの一角にはない=2015年12月14日、奈良市三条大路1丁目の奈良署跡地

 平城京の一等地だったとされる奈良署跡地(奈良市三条大路1丁目)からこのほど、奈良時代の大型建物の遺構が見つかったが、その広大な発掘調査現場を、通りすがりに一望できる場所がある。市民には、遺跡発掘の様子を目にする身近な機会になっている。

 奈良署跡地とそれに隣接する県営プール跡地では、県が国際級ホテルを核とした観光拠点の整備を進めている。調査は同事業を前に、同署跡地約8000平方メートルで行われた。現場は平城宮跡に近い上、西約200メートルでは1986年からの発掘調査で長屋王邸跡が確認されており、今回、調査に当たった県立橿原考古学研究所は、同等の邸宅跡の可能性があるとしている。

 発掘現場を一望できるのは、市役所前の国道369号交差点の一角。通りに面した所や隣地との境は、人の背を超える工事用の仮設の塀や既設の塀が巡らされているが、北東角の部分は幅にして10メートルほどが簡易な網の柵になっていて、中が見える。さらに同所は発掘現場より、数メートル高く、見渡すのに好条件。眼下に、調査のために掘られた無数の大小の穴や掘っ立て柱建物の柱穴の列をひもで示している様子、人々が発掘作業をしている様子などを見ることができる。

 同研究所によると、公開を意図したわけではない。同所には奈良署があった当時からパイプの柵があり、あえて塀の設置まではしなかったという。

 調査結果の現地説明会は12月20日。午前10時から午後3時まで、1時間ごとに行われる。

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