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拠点・奈良県大和郡山市 運営者・浅野善一

地階の動物管理施設、表示に切り替え

奈良市保健所・教育総合センター 案内の見直しで

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2012年6月19日
地階の動物管理施設が表示されていない当初の案内(左)の横に追加された窓口案内(右)。動物管理施設も表示されている=奈良市三条本町の市保健所・教育総合センター
 昨年4月に開所した奈良市三条本町の市保健所・教育総合センター(はぐくみセンター)が、犬猫を収容する地階の動物管理施設を来所者用の案内で非表示にしたことに対し、「奈良の声」は行政に求められる公開性に反していないかと記事で指摘していたが、同センターは施設全体の案内の見直しに伴って、表示に切り替えた。
 同センターは地上9階、地下1階で2~5階が保健所、6~9階が教育センター。入り口や各階、エレベーター内に、各階の窓口を示す案内が掲示されたが、地階の表示は省略されていた。地階に動物管理施設があることは、市広報紙のセンター開所を伝える記事や市ホームページの保健所のページで説明されているが、それを知らずにセンターを訪れた人には、地階に動物管理施設があることは分からなかった。
 一方、同センターはデザインを優先したためか、来所者には目的の窓口やエレベーター、トイレの位置が分かりにくかった。センターは改善のため、来所者の出入りが多い西側の入り口近くに総合案内所を設けたほか、案内の掲示を増やすなどした。これに伴い、各階の窓口を示す案内では、地階の動物管理施設の表示も排除しなかった。
 同センター管理課は、動物管理施設を表示した理由について「4階の保健所に窓口があり、市民に直接、行ってもらう場所ではないが、ある程度、このセンターを認識してもらえるようになったため」とした。また「表示は本来、あっても良かった」ともした。
 保健所は同市西木辻町から、中心市街地のJR奈良駅前に新しく完成した同センターに移転した。動物管理施設は地元住民との協議の結果、地下となった。殺処分も移転前と同様、施設内では実施していない。(浅野善一)
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