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近鉄線車窓越し訴え、平城宮跡 舗装中止を
国交省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所が草地の舗装工事を進めている奈良市の平城宮跡朝堂院広場で28日、「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)が、宮跡内を通る近鉄奈良線の電車乗客に向かって大きな文字のパネルを掲げ、舗装中止を訴えた。 正倉院展が27日から11月12日まで市内の奈良国立博物館で開かれることから、全国の人に問題を訴える機会になるとして企画した。 「平城宮跡の舗装やめて」の訴えを、1文字ずつ、縦90センチ、横60センチのパネルに書き、「守る会」の人たちが1人1枚ずつ手に朝堂院広場前に並んだ。電車が前を通過するたび、頭上に掲げたパネルを車窓の乗客に向けた。午前11時から1時間、訴えを続けた。 広さ約4万5000平方メートルの同広場は草が刈り取られ、広場の周囲をめぐる側溝の工事が進められていた。 寮代表は「正倉院展で全国から人が来ている。ちょっとでも知ってもらうきっかけにしたかった。びっくりして口コミでさらに全国に広がれば」と話していた。 舗装は土にセメント4%を混ぜた材料をつき固める方法で行われる。「守る会」は緑地の減少や木簡など地中の遺物への影響を懸念しており、これまでに、工事中止を求める4595人分の署名を国交省などに提出した。現在も署名活動を続けており、提出分も含め総数は1万人に達したという。 |
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