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拠点・奈良県大和郡山市 運営者・浅野善一

奈良・平城宮跡 緑地の舗装反対3万1000人署名、国交省近畿地方整備局に提出

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2013年4月5日 浅野善一
平城宮跡の緑地の舗装反対を訴えビル街を行進する「守る会」の人たち=2013年4月5日、大阪市内

 奈良県奈良市の平城宮跡(特別史跡)の緑地の中心部を、建物復元整備の一環として舗装する、国土交通省の計画に反対している市民団体「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)は5日、大阪市の同省近畿地方整備局に、舗装の中止を求める3万1031人分の署名を提出した。守る会は昨年10月に第一次として4595人分の署名を東京の国交省に提出しており、署名の総数は3万5626人となった。

 署名は国内外から寄せられたという。守る会によると、署名の提出には同局の小島孝文・建政部公園調整官が応対。守る会が、舗装により、宮跡全体の生態系への影響や地下水によって守られてきた木簡などの埋蔵文化財への影響が危惧されるとして、中止を申し入れたのに対し、「地下遺構、自然を大切に整備を進めている」「舗装は手続き上、すべてをクリアしている」と説明したという。

 守る会はこの日、署名提出に先立って、近くの通りでデモ行進も実施した。京阪天満橋駅前で集会を開いた後、一行約40人が横断幕やプラカードを手に歩いた。「平城宮跡の舗装反対」「平城宮跡の自然を守ろう」などと訴えるシュプレヒコールが大阪のビル街に響き渡った。通り掛かった人の中には反対署名に応じる人もいた。

 舗装が計画されているのは、復元された大極殿と朱雀門の間にある朝堂院広場約4万5000平方メートル。従来は草地だった。同局国営飛鳥歴史公園事務所平城分室によると、土を盛って造成した上に、路盤となる砕石を敷き、表面を土系の素材で舗装する。盛り土は地下の遺構を保護するためとし、舗装はセメントを重量比で4%混ぜた真砂土をつき固めるもので、透水性があるとしている。

 昨年9月に始まった造成工事はこれまでに完了。舗装工事も当初の計画では昨年度中に完了する予定だったが、入札に不備があったとして、今年度以降に持ち越されている。

 守る会は、引き続きを署名を募るとしている。

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