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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

奈良・平城宮跡、隣接の住宅地 歴史体験学習館計画で住民ら立ち退きへ 県が用地交渉 2009年、歴史公園区域に指定

県の歴史体験学習館の建設計画で立ち退きを求められている住宅地=2020年11月3日、奈良市二条大路南3丁目

県の歴史体験学習館の建設計画で立ち退きを求められている住宅地=2020年11月3日、奈良市二条大路南3丁目

歴史体験学習館建設計画地の地図

 奈良県営平城宮跡歴史公園区域に指定された奈良市二条大路南3丁目の住宅地に、県が計画している歴史体験学習館の建設で、立ち退きなどを求めれられている住民ら関係者は30軒になることが、県への取材で分かった。

 平城宮跡歴史公園は、国の特別史跡平城宮跡を中心とした国営公園区域約122ヘクタールと、これに隣接する県営公園区域約10ヘクタールから成る。2009年に都市計画公園として都市計画決定された。

 現在、国営公園区域では第1次大極殿院の宮殿建物の復元工事が進む。一方、県営公園区域では観光施設などの整備が進められ、朱雀門の正面、大宮通り(県道)沿いの朱雀大路西側地区に飲食店や土産物店が開業している。

 歴史体験学習館の敷地となるのは、朱雀大路東側地区の西半分約0.9ヘクタール(9000平方メートル)。現在は戸建て住宅や集合住宅、棟割長屋、店舗、事業所が立っている。自治会組織もある。

 県は2018年、歴史体験学習館の着工に必要な国の事業認可を取得した。県平城宮跡事業推進室は、これまでに3度住民説明会を開き、事業への理解を得られたとする。現在、用地交渉に入っており、交渉相手は30軒になるという。

 同室は「通常の用地交渉では、移転先は住民自身がそれぞれ個別に探すことになるが、今回は住民に寄り添った対応をしている」とし、物件探しに協力したり、県営住宅と連携するなどしていると説明する。

 県の計画では、歴史体験学習館は3棟で構成され、正面の正倉院を模した校倉(あぜくら)式風の意匠の建物は正倉院宝物の複製を見たり触れたりできる施設が検討されている。2025年度中の完成を目指す。事業費は建設費や用地買収費など合わせて約50億円を見込んでいる。 続報へ

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