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ジャーナリスト浅野詠子

非公開会理由「自由闊達な論議のため」 奈良県水道一体化の協議会、議事録作成も未定

県広域水道企業団設立準備協議会会場の受付=2023年10月5日、奈良市内のホテル

県広域水道企業団設立準備協議会会場の受付=2023年10月5日、奈良市内のホテル

 10月5日に開かれた奈良県広域水道企業団(一部事務組合)設立準備のための第2回協議会が、第1回協議会から一転して報道陣に非公開となった理由について、県水道局県域水道一体化準備室は10日、「奈良の声」の取材に「関係26市町村との自由闊達(かったつ)な論議のため」と説明した。

 同準備室は議事録の作成についても「作成するかしないかを検討中」とし、10日時点で作成に着手していないことを明らかにした。

 報道陣に公開された第1回協議会では、会長の山下真知事は荒井正吾前知事が主導した一体化の料金統一などの基本事項について見直しを示唆した。一方、第2回協議会は冒頭の知事のあいさつのみが公開され、会議は非公開だった。会議の内容は会議終了後に知事が説明。第1回協議会で行った財務見通しなどへの批判を撤回し、前知事の一体化路線継承を表明した。

 山下知事を巡っては、県議会が議決した事業の廃止を相次いで打ち出す中、事業存廃を方向付けた会議の議事録を残していなかったことについて、開会中の9月定例会代表質問などで批判が出ている。 関連記事へ

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