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地域の身近な問題を掘り下げて取材しています

発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

関西広域)83年前の新興人形劇の写真現存 モダン文化の面影鮮明に

1936年、糸あやつりで上演された人形のファッションショー。関西新興人形劇の草分け、大阪人形座のメンバーが写る=堀田穣・京都先端科学大学特任教授所蔵

 昭和初めの関西において、新興人形劇の草分け的な存在として活動した芸術家たちをとらえた写真が、京都先端科学大学特任教授の堀田穣さん(妖怪文化論、サブカルチャー論)の下で、鮮明な状態で保存されていることが分かった。戦時体制が強化され、官憲によって解散に追い込まれるまでの10年足らずの間、都市に花開いた幻の劇団と言える。時代が暗転するなか、モダン文化の面影を宿す83年前の貴重な1枚だ。(2019年5月29日)

奈良公園バスターミナル開業後のGW 危険増すも車道の通行者1時間に53人 歩道撤去に誤りなかったか

路肩を歩く通行者をよけるように走行する観光バス=2019年5月4日、奈良市登大路町

 奈良県が奈良市の県庁隣に建設した奈良公園バスターミナルの営業が始まった。県はバスターミナル建設に合わせ、観光バスの通り道となる県庁横の奈良市道の車道を広げるため、市道から歩道を撤去。通行者が車道の端を歩くという事態を招いた。「奈良の声」は、バスターミナルの営業開始後、最初の大型連休となったゴールデンウイーク中の5月4日土曜日、車道を歩く通行者の数を調べた。1時間当たりの平均は延べ53人。2015年の歩道撤去間もないころと比べ、依然少なくない。県はこれまで、注意看板の設置など対策を講じてきたが、その結果である。大きな車体のバスの通行が始まり、危険は増している。歩道撤去の判断に誤りはなかったか。(2019年5月20日)

県営住宅 生活保護利用者など対象の連帯保証人免除の条件 「2親等内の親族いない者」は福祉の視点不足

 【視点】奈良県が2018年3月、県営住宅条例を改正し、入居を希望する生活保護の利用者やDV(配偶者からの暴力)被害者、障害者、高齢者などを対象に、連帯保証人の免除を可能にしたものの、「2親等内の親族がいない者」との条件を設けている問題。親族がいても連帯保証人を引き受けてもらえないケースもあり、条例改正の趣旨が十分に生かされない恐れがある。県住まいまちづくり課の担当者は、「奈良の声」の取材に対し、福祉の視点を踏まえたいっそうの検討の必要性に言及した。(2019年5月18日)

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県営住宅の連帯保証人免除 生活保護利用者など対象も 2親等内の親族いないこと条件

 奈良県は、県営住宅の新規の入居者や入居者の死亡または退去に伴い入居を承継する同居者に対し、連帯保証人を求めているが、2018年3月、県営住宅条例を改正して、連帯保証人を免除できる規定を追加した。生活保護利用者やDV被害者、障害者、高齢者などを対象としているものの、「2親等内の親族がいない者」との条件を設けていることが、県への取材や県から提供を受けた「県営住宅における連帯保証人の免除に関する要綱」(文書)で分かった。(2019年4月20日)

県建設の奈良公園バスターミナル開業 バス通り道から歩道撤去で通行者の安全課題

 奈良県が、奈良市登大路町の県庁隣で建設を進めていた奈良公園バスターミナルが4月13日、開業した。県はバスターミナル建設に合わせ、観光バスの通り道となる県庁横の市道の車道を広げるために、同市道から歩道を撤去。通行者が車道の路肩を歩くという事態を招いた。バスという大型車の通行が始まり、危険は増す。通行者の安全は守れるのか。(2019年4月16日)

バスターミナル開業の日、奈良市道の車道路肩を歩く通行者をよけて走行する観光バス=2019年4月13日、同市登大路町

奈良県営住宅の女性、離婚機に退去迫られる 連帯保証人見つけられず

 奈良市内の県営住宅に住む女性(59)が離婚を機に退去を迫られている。離婚後は、夫が県営住宅を出て、女性が引き続き居住することにしていた。しかし、入居の名義人が夫となっていたため、入居承継の手続きが必要で、県からあらためて連帯保証人を定めるよう求められたが、女性は連帯保証人を依頼できるような頼れる親族などがいなかった。(2019年3月9日)

奈良市観光のバリアフリー、車椅子で検証 知事選前に県の課題考える

 3月21日告示の奈良県知事選挙を前に県の課題を考えようと、奈良市民らが2月26日、「車椅子で奈良観光」を掲げて、同市のJR奈良駅から春日大社入り口の一之鳥居まで、目抜き通りの三条通約1.5キロを、車椅子の視点で検証した。(2019年2月27日)

奈良市のJR奈良駅でエレベーターを実際に利用して点検する車椅子の参加者ら=2019年2月26日、同市三条本町