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地域の身近な問題を掘り下げて取材しています

発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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南和広域ごみ処理施設の跡地問題 企業から譲り受け希望の相談あった 大淀町が議会に経緯説明

 大淀町など4町村でつくる南和広域衛生組合(管理者・辻本眞宏大淀町長)の9月30日で操業を終えるごみ処理施設「南和広域美化センター」(同町芦原)の跡地利用を巡り、敷地所有者の同町が随意契約で地元企業に売却する方針を決定していることについて、町議会は同月21日、全員協議会を開いて町に説明を求めた。(2023年9月30日)

香芝市議の出席停止処分に対する損賠請求訴訟、来年1月に判決 奈良地裁で結審

 香芝市議会の青木恒子議員(共産)が議会常任委員会で国民健康保険料や生活保護の窓口への同行を巡って議長に反論したことを発端として、議会から出席停止処分を受けた問題で、同議員が市を相手取り、国家賠償法に基づく損害賠償を求めて奈良地裁(寺本佳子裁判長)に起こしていた訴訟が9月26日、結審した。(2023年9月26日)

コラム

アジアへの謝罪、戦没者はしたかった/川上文雄のじんぐう便り…7

寺川真弓(てらかわ・まゆみ=奈良県生駒市在住の染織家)の「Light Fields」(196×40×6センチ、絹、琉球藍染)。2020年10月、個展の会場で筆者撮影

 8月15日に政府主催の全国戦没者追悼式がありました。毎年、式のはじめに首相が式辞を読みます。式辞には首相それぞれに言葉の選択があって、そこからいろいろなことが分かります。今年は去年につづき岸田文雄首相。岸田氏は、安倍晋三首相が2020年に消去した「歴史の教訓を深く胸に刻み」を復活させました。(2023年8月30日)


お知らせ

 ニュース「奈良の声」が受賞したジャーナリズムX(エックス)アワードのオンラインイベント「いまこそジャーナリズムにXを! ~深掘りとローカルインパクトの協奏~」(2023年6月18日開催)のレポートが公開されました。「奈良の声」浅野善一が参加しています。こちらからご覧いただけます Xアワード

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県域水道一体化を考えるニュース

水道一体化「見切り発車しない」 10月の準備協議会で論点整理 県議会で知事

 県域水道一体化の見直しを検討している山下真知事は9月22日、10月に開催予定の第2回県広域水道企業団設立準備協議会(法定協議会)で、現在整理中の論点を関係市町村と協議したいと県議会定例会の一般質問で述べた。(2023年9月22日)

身近な公立幼稚園「残して」と署名提出 橿原市の統廃合計画で耳成西の保護者ら

 橿原市立耳成西幼稚園(同市上品寺町)の保護者や地域住民が、幼稚園の統廃合に伴う5年後の閉園予定に抵抗している。同園PTAの村井啓史会長らが9月4日、市役所を訪れ、閉園時期の見直しを求める1080人の署名を亀田忠彦市長など市の関係機関に提出した。(2023年9月22日)

少し前の記事

知事の議事録未作成に「方針転換検証のため必要」 事業中止巡り県議会代表質問で議員が指摘

 県議会の定例会は9月21日、代表質問を行い、議会が議決した事業に対する相次ぐ廃止を打ち出す山下真知事が、事業存廃を方向付けた会議の議事録を残していなかったことについて自民党・無所属の会の荻田義雄議員が取り上げた。(2023年9月21日)

水道一体化構想、市町村単独経営の財政シミュレーション「開示すべき」 県情報公開審査会が記者の不服請求で答申

 県域水道一体化構想に関連して、関係市町村が単独経営を続けた場合を想定して実施した財政シミュレーションの大半を、県が不開示としたことを不服として「奈良の声」記者が行った審査請求について、県情報公開審査会(会長、野田崇・関西学院大学教授)は9月20日までに、山下真知事に対し「開示すべき」と答申した。(2023年9月20日)

県域水道一体化、山下知事の見直しで新たな議決必要か 大和郡山市議会一般質問で論議

 県大和郡山市議会定例会の一般質問が9月19日行われ、県域水道一体化計画を巡って山下真知事が検討している料金の在り方や統合時期などの見直しに対し、議会が一体化参加に向けてすでに可決している関係議案の議決のやり直しが必要になるのかが論議された。(2023年9月19日)

生活保護のしおり、奈良県内10自治体が見直し 「よくする会」が点検、改善申し入れ

 「奈良県の生活保護行政をよくする会」(代表世話人・古川雅朗弁護士)は、福祉事務所を設置する県内自治体の「生活保護のしおり」を対象に実施した点検を踏まえて行った、各自治体への「しおり」の改善申し入れの結果をまとめた。居住用不動産は原則保有可能であることの記述の追加など、14自治体のうち10自治体が何らかの見直しを行った。(2023年9月16日)

視点)福島近隣県市町村の除染巡る研究者調査から奈良県域水道一体化考える

 福島県に隣接する茨城、栃木、宮城3県の市町村を対象に、原子力災害後の初期対応や除染について生じた課題を巡り、茨城大学の原口弥生教授ら4人の研究者が実施したアンケート調査の結果と分析がこのほど、雑誌「自治総研」2023年7月号(地方自治総合研究所発行)に掲載された。水道の広域化という国策に乗じ、大型統合が進もうとしている奈良県にあって、立ち止まって考えるための視点を見いだすことができる。(2023年9月14日)

生活保護申請の支援者同行 今年3月、申し入れへの回答では容認 香芝市、第三者同席「不適切」議会答弁に「一貫性ない」の批判

 生活保護申請時の第三者の同席について、香芝市が親族の個人情報保護を理由に「不適切」と議会で答弁した問題。市は今年3月、同市の生活保護問題を調査している団体からの申し入れに対し、市議会議員以外の支援者の同行については「断っていない」と容認する回答をしていた。(2023年9月11日)

生活保護申請の第三者同席「不適切」 香芝市、議会で答弁 「親族など本人以外の個人情報聴取する場面も」理由に

 香芝市は9月7日の市議会定例会代表質問で、生活保護申請時の第三者の同席について「個人情報保護の観点から不適切」との考えを示した。市は「親族など本人以外の個人情報を聴取する場面もあり、職員が個人情報漏洩(ろうえい)を問われる恐れがある」と強調した。同市はこれまでも市議会議員の同席を認めておらず、生活保護問題に取り組む団体などから市に対し、議員の同席を認めるよう求める声が上がっている。(2023年9月7日)

視点)大淀町の参加、改めて考える 県域水道一体化 協議団体で最も安い料金、豊富な自己水

 県域水道一体化計画を巡り、山下真知事が前知事時代の水道料金試算の見直しをするが、協議団体で最も料金が安く、自己水源豊富な大淀町の議会の一体化参加への判断が改めて注目される。(2023年9月6日)

古民家で茶会と「森のねんど」の人形作り 9月10日、大和郡山で催し

 県建築士会郡山支部(折目貴司支部長)は9月10日午後1時から、大和郡山市井戸野町488の古民家で、茶会や粘土教室を楽しむ催し「お茶会 in 森のねんど研究所」を開く。(終わりました)(2023年9月5日)

視点)地下水の評価低かった 20年前刊行の県営水道史 一体化計画では水源の一部に

 2020年は県営水道が給水を開始して50年という節目の年だった。27市町村水道と県水との事業統合を図る県域水道一体化の覚書締結の前年で、構想が大詰めを迎えていた時期と重なり、記念誌の作成は見送られた。(2023年9月3日)

「事業統合で20年先の料金統一も可能」 県域水道一体化の検討当初、厚労省が県に見解

 水道の大型統合として注目される奈良県域水道一体化構想を巡り、事業統合を選択した場合、料金の統一は20年先でも可能とする見解を厚生労働省が県に示していたことが、2019年8月、橿原市内で開かれた一体化検討会の議事要旨から分かった。(2023年8月31日)

県域水道一体化 経営統合の論議に戻らず 統一料金で新試算か

荒井正吾前知事時代に進められた県域水道一体化試算の見直しに意欲を示す山下真知事は8月23日の定例会見で、異なる料金体系が特徴となる経営統合の論議は出ていないことを明らかにした。(2023年8月26日)

関東大震災100年、朝鮮人ら虐殺事件を考える 8月26日、天理で討論会

 討論会「関東大震災から100年~現代の課題を考える」(同実行委員会主催)が8月26日午後2時から、天理市川原城町の市民会館で開かれる。震災の混乱の中、流言飛語によって多くの朝鮮人や中国人が虐殺された事件について、なぜ起きたのかを検証し、現代に投げ掛ける問題を考える。震災直後、当時の奈良県知事が県報で流言に言及するなど、県も無縁ではないという。(2023年8月23日)

記者講演録)戦後最大級の変更、県水道一体化構想~これからの水源を考える

 本稿は、県域水道一体化構想の課題や疑問点について「奈良の声」で伝えてきた浅野詠子が2023年7月27日、奈良市三条本町の市ボランティアインフォメーションセンターで開催の政策研究ネットワークなら・未来例会で、「県域水道一体化の現状と将来展望」の演題で講演した際の内容を修正し再構成したものです。(2023年8月13日)

市長の方針検討する会議の会長に議会議長 香芝、小学校の統廃合計画などけん引 二元代表制の立場違いあいまいに

 議会議長が市長の意思決定に密接に関われば、議会と執行機関の立場の違いはあいまいになり、二元代表制が機能しているかどうか分かりにくくなる。香芝市では、公共施設の効率的な運用などを検討するため、市長が庁内に設置した市公有財産有効活用検討会議の会長に、議長が就任している。(2023年8月11日)

天理市長、柳本飛行場跡フィールドワークに参加 「強制連行」記述巡る説明板撤去で 再設置求める団体が案内

 天理市の並河健市長は8月8日、太平洋戦争末期に建設された市内の大和海軍航空隊大和基地(通称・柳本飛行場)の跡地を歩くフィールドワークに参加した。市民団体「天理・柳本飛行場跡の説明板撤去について考える会」が案内した。(2023年8月8日)

生活保護申請への同行、議員の役割考える 奈良弁護士会が香芝でシンポ

 生活保護申請への議員の付き添い活動を題材にした奈良弁護士会のシンポジウムが7月30日、香芝市藤山1丁目の市ふたかみ文化センターで開かれた。大学教授らによる講演やパネルディスカッションがあり、市民ら約150人が耳を傾けた。(2023年7月30日)

水道、単独経営の方針変わりない 奈良市長が言明 山下知事の一体化統一料金こだわらずの表明に

 仲川げん奈良市長は7月27日の定例会見で、山下真知事が県域水道一体化の受け皿となる県広域水道企業団の今月21日の設立準備協議会で、水道料金の統一にこだわらないと表明したことなどについて、「奈良市はすでに(一体化に参加しないと)判断しており、単独経営でやっていく方針に変わりはない」と言明した。(2023年7月27日)

記者講演録)水道の自治と水源 大和郡山市例に一体化問題考える

 本稿は、奈良県域水道一体化構想の課題や疑問点について「奈良の声」で伝えてきた浅野詠子が2023年7月15日、大和郡山市高田町の市民交流館で開催の「水道一体化を考える学習会」で、「県庁主導の県域水道一体化に異議あり! これからの水源と水道自治を探る」の演題で講演した際の内容を修正し再構成したものです。(2023年7月24日)

県域水道一体化 料金試算やり直しへ 山下知事、2025年度の事業開始にこだわらず 第1回法定協で示す

 県域水道一体化の受け皿となる県広域水道企業団(一部事務組合)の設立準備に向けた第1回法定協議会が7月21日、奈良市の県コンベンションセンターで開かれた。会長の山下真知事は、荒井正吾前知事時代に進められた水道の広域化に理解を示しながらも、県が中心となって行った水道料金の試算に疑問があり、やり直す必要があるとした。(2023年7月21日)

県庁玄関ホールの香をたくサービス廃止 前知事時代、「奈良らしいおもてなし」で実施

 県は、奈良市登大路町の県庁玄関ホールで来庁者向けに実施していた香をたくサービスを廃止した。荒井正吾前知事時代に「奈良らしいおもてなしの一環」として実施されてきた。(2023年7月20日)

一体化への不参加と市の自己水源の存続訴え 大和郡山市で水道問題考える学習会

 「大和郡山市の水道問題を考える市民連絡会」が7月15日、同市高田町の市民交流館で学習会を開いた。県域水道一体化への参加を巡って市議会での賛否が拮抗する中、一体化への不参加と市の自己水源の存続を訴えた。市民ら約90人が参加、経過報告や講演に耳を傾けた。(2023年7月15日)

生活保護申請時の議員の同席認めない 香芝市の回答に撤回求め意見書 支援者などで結成の調査団

 香芝市で浮上している生活保護申請時の市議会議員の同席禁止問題を受けて、生活保護利用者の支援者などで結成された香芝市生活保護問題調査団(団長、吉永純花園大学教授)は7月12日、福岡憲宏市長に宛てて「議員の申請サポートは市民全体の利益を擁護すること」などとする意見書を提出した。(2023年7月12日)

街頭で署名集め 西奈良県民センター跡地の売却中止求め 新知事への提出目指す 「考える会」住民

 奈良市登美ケ丘2丁目の県有地、西奈良県民センター(1971~2016年)跡地の処分を巡り、住民でつくる「同跡地利用を考える会」(川島信彦世話人代表)は7月8日、跡地前にあるスーパー周辺で、県に跡地の売却中止などを求める署名を集めた。(2023年7月8日)

記者余話)県域水道一体化 御所市立図書館入り口の広報展示で考えた

 県と県内26市町村が進める県域水道一体化の協議を巡り、安全・安心な水道水を持続的に供給することが可能とする見通しが、御所市立図書館の入り口前に展示されている。(2023年7月7日)

審議会委員の重複就任262人 県、最高は7機関 公募委員は7人

 県が外部の専門家らの意見を聞くため設置している審議会や審査会など193機関(2023年3月現在)の委員延べ1530人(同)のうち、二つ以上の機関に重複して就任している委員は262人であることが県への取材で分かった。このうち県内部で決めている制限を超える5つ以上の重複は17人だった。一方、一般県民からの公募による委員は7人だった。(2023年7月4日)

奈良の特別養護老人ホームへの処分なし 市、虐待通報受け監査 「該当する事実認められず」と説明

 昨年12月に新聞報道で明るみになった奈良市古市町の特別養護老人ホーム和楽園での入所者への虐待問題で、奈良市は検討の結果、予定していた3カ月の新規利用者受け入れ停止の処分を行わないことを決め、6月20日付で同施設に伝えた。「奈良の声」の取材で分かった。市は「処分に該当するような事実が認められなかった」と説明している。ただ「何も問題がなかったわけではなく必要な指導は行う」とも話している。(2023年6月29日)

県域水道一体化 「住民投票、考えていない」と大和郡山市 賛否拮抗の市議会で答弁

 荒井正吾前知事のリーダーシップで県内26市町村長の合意が形成された県域水道一体化。大和郡山市では今年3月の市議会定例会で関係条例が可決されたものの賛否は1票差しかなかったが、市は6月29日、住民投票を実施する考えがないことを明らかにした。(2023年6月29日)

記者余話)クラブ以外の記者の使用認めず 香芝市議会記者席、扉に張り紙

 香芝市議会傍聴席の記者席扉にこのほど、記者クラブの記者以外は使用できないとする張り紙が掲示された。議会は掲示の理由について、どこまでが記者と呼べるのかを明確にするためと説明した。6月27日の市議会定例会を記者席で傍聴した「奈良の声」の記者(筆者)は、議会から使用できない旨を告げられた。(2023年6月27日)

西奈良県民センター跡地の売却問題、再検討を 新知事に要望 県議会定例会で質問の議員

 奈良市登美ケ丘2丁目の県有地、西奈良県民センター跡地について、荒井正吾前知事が民間への売却方針を一時保留、市に活用意向を照会してから半年。6月26日の県議会定例会一般質問で、佐藤光紀議員(維新)は山下真知事に跡地を売却しないよう再検討を要望した。(2023年6月26日)