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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一
浅野善一

御所市議会、予算特別委の傍聴認めず 6月定例会、市の補正予算案審議 県内市議会は委員会公開が主流

御所市ホームページの市議会傍聴案内。委員会の傍聴が可能であることを知らせている

御所市ホームページの市議会傍聴案内。委員会の傍聴が可能であることを知らせている

 奈良県御所市議会は4日開催の予算特別委員会(小松久展委員長、8人)の傍聴を認めなかった。不許可の理由は「慎重審議の必要な案件が出てくる可能性がある」とした。同市議会は市ホームページで、委員会の傍聴が可能であると案内しているが、実際の運用は別のようだ。一方、県内市議会では委員会公開が主流となっており、奈良市議会などはインターネット中継も実施している。

 御所市議会は、市がこの6月定例会に提案した一般会計補正予算の審議を予算特別委員会に付託した。同特別委員会は4、5日の2日間開かれた。市行革財政課によると、同補正予算案は2億7974万円で、うち2億139万円は、京奈和自動車道御所南・五條北間の来年4月開通に伴う、御所南パーキングエリア地域振興施設整備事業費。

 傍聴希望者は記者の私だけだった。予算特別委員会開始前に議会事務局に対し、傍聴希望を申し出た。市議会委員会条例は「委員会は、議員のほか、委員長の許可を得た者が傍聴することができる」としている。委員長の許可により傍聴を認めるのは、他の自治体議会もほぼ同じ。御所市議会は傍聴を認めなかったが、秘密会にしたわけではないので、会議録は後日、公開される。

 記者は5日、県内市町村のうち、市部の議会事務局に委員会の公開状況を確認した。全12市議会のうち、御所を除く11市議会では、五條以外ほぼ傍聴を認めていた。奈良、橿原、生駒の3市議会はインターネットで同時中継も実施していた。

 御所市議会事務局は取材に対し、「委員会の傍聴は以前に認めた例もある」としている。【続報へ】

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