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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

公園遊具のSOS、スマホから 奈良市が市民向け通報システム、修理迅速に

スマホからの通報で修理された公園のベンチ=2023年12月20日、奈良市西登美ケ丘3丁目

スマホからの通報で修理された公園のベンチ=2023年12月20日、奈良市西登美ケ丘3丁目

 奈良市はインターネットを利用した公園施設損傷通報システムを導入した。市が管理する公園の遊具など施設の損傷を、市民がスマートフォンなどの地図画面上からオンラインで通報できる。修理などの対応を迅速に行うことが可能になるという。

 同システムは、市が開設している「奈良市地図情報公開サイト」(https://naracity.geocloud.jp/)の機能の一つとして、今年7月1日から運用されている。公園の遊具が壊れていたり、樹木が枯れたり倒れたりしていた場合に、その位置や損傷箇所の写真、損傷状況をスマートフォンやパソコンから簡単に投稿できる。

 利用方法は、同サイトの公園施設損傷投稿用の地図画面から該当する公園の遊具などの位置をクリック、スマートフォンなどに保存した損傷箇所の撮影写真を選択し、損傷状況を入力したら、後は投稿ボタンをクリックするだけ。

 投稿された損傷情報は誰でも確認できる。サイトの地図画面の当該公園施設の位置に投稿があったことを示す印が表示され、クリックすれば投稿の内容や、「対応中」「解決済み」など市の対応状況が分かる。

投稿された情報が確認できる公園施設損傷通報システムの地図画面(写真の一部をぼかしています)

投稿された情報が確認できる公園施設損傷通報システムの地図画面(写真の一部をぼかしています)

 通報システムの対象となるのは、市が管理するなどしている公園や児童遊園、ちびっこ広場など計643カ所(今年4月1日現在)。

 市公園緑地課によると、運用開始から12月19日までの通報の合計は53件で、内訳は施設が40件、樹木が13件。シーソーのねじの緩み、フェンスの網の脱落、園路の舗装の破損、門の破損などの通報があった。西登美ケ丘3丁目南街区公園では、ベンチの座面の割れていた板1枚を取り替えた。

 同課は通報システム導入の効果について「台風による倒木などの連絡をすぐにしてもらうことができ、初動が早くなった」としている。一方で、運用開始後も通報の手段は従来の電話が多く、システムを利用した通報が全通報に占める割合は約1割にとどまっている。同課は「まだまだ周知が必要」とする。

 市は現在、公園遊具の大規模修繕に取り組んでいる。昨年度、公園430カ所の遊具1590基を対象に調査を実施、各遊具の状態を4段階に分けた。今年度は調査結果を基に1億円の予算で修繕を進めている。

 「奈良市地図情報公開サイト」には、公園施設損傷通報システムと同じ仕組みを利用した道路損傷通報システムの機能もあり、2020年7月から運用されている。

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