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発行者/奈良市・浅野善一
浅野善一

奈良県の「街の景観と緑」テーマに取り組みなど発表

講演会「街の景観と緑」。発表しているのは環境市民ネットワーク天理理事の川波太さん

講演会「街の景観と緑」。発表しているのは環境市民ネットワーク天理理事の川波太さん=2015年9月13日、大和郡山市満願寺町の県郡山総合庁舎

 県内の環境系ボランティアのネットワークづくりなどに取り組んでいるNPO法人環境ネットワークなら(岡本胤継理事長)の「街の景観と緑」と題した講演会が13日、大和郡山市満願寺町の県郡山総合庁舎であった。環境団体などの関係者ら5人が取り組みなどについて発表した。県民ら約30人が参加した。

天理、街路樹の強剪定やめてホタル増える

 環境市民ネットワーク天理の理事で私立天理高校教諭の川波太さんは「水と緑のネットワーク」と題し発表した。天理市では2006年に街路樹の強剪定(せんてい)を改め、イチョウなどが自然な樹形を取り戻したという。同団体はイチョウの健康度調査を続けているほか、落ち葉を堆肥化し、ブルーベリー栽培の肥料にする活動にも取り組んでいる。川波さんは「循環型社会を目指し、街路樹も含めもっと利用法を工夫する必要がある。足元からできることをやっていきたい」と述べた。

 同市の自然なイチョウ並木の復活は周辺の環境にも変化をもたらしたという。続いて、発表した天理高校理研部・園芸部の生徒によると、市街地を流れる布留川では1970年代の水質悪化でホタルが見られなくなったが、近年、再び多く観測できるようになったという。水質も改善したが、脇のイチョウ並木で川に日陰ができたことが影響していると説明した。

 このほか、県建築士会住まい・まちづくり委員会副委員長の徳本雅代さんは「大和棟のある風景」と題し発表。本県などに残る江戸時代の農家型民家・大和棟と田園は奈良の原風景とし、成り立ちや文化的価値を紹介した。また、環境ネットワークなら理事の磯三男さんは「奈良県の樹木の剪定」と題し、本県の街路樹の多くが強剪定により丸坊主にされている現状を指摘、美しい街づくりや気温の緩和など樹木が持っている特長を生かすべきとした。県景観・自然環境課も県の植栽計画「なら四季彩の庭づくり」について説明した。

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