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発行者/奈良市・浅野善一
浅野善一

生駒北スポーツセンターの夜間照明実施 市議会で「決議ないがしろ」と批判

 奈良県生駒市が同市高山町のHOS(ホス)生駒北スポーツセンターで、グラウンドの夜間照明実施に踏み切ったことに対し、地元の獅子ケ丘自治会が光の害を訴えている問題が17日の市議会一般質問で取り上げられた。

 塩見牧子議員(無所属)が、「地元住民の意向を無視して強引に事業を進めないこと」などとした議会の決議を「ないがしろにするもの」と批判、市の姿勢をただした。これに対し、小紫雅史市長は「住民との信頼関係の構築に至っていない」と認めたが、「たくさんの利用をいただいている」として、夜間照明を継続する考えは崩さなかった。

 同決議は、市が6月の市議会定例会に、施設の改修などに充てる補正予算を提案した際、議会が「開設に至る過程から住民が行政に不信感を募らせている」として、可決に当たって特別に行ったのも。一方、市は今月から夜間照明を本格実施しているが、自治会は納得しておらず、「強行だ」と反発している。

 小紫市長は答弁で「公費を使用して整備しており、市民全体への説明責任がある。議会にも予算の承認をいただいている。やむを得ない判断。議会の決議は重く受け止めている。生活環境への配慮の余地はある。遮光、遮音、高木の植栽などを検討しているが、協議に応じてもらえない」と述べた。

 市側によると、ことし3月に開業した同施設の4月から8月までの5カ月間の利用者数は、目標の年間6万1500人に対し4万3349人。塩見議員は、市外の利用者が多いのではないかと指摘した。市側は、市内外の内訳は市内が7割、市外が3割と説明した。

 塩見議員はまた、夜間照明反対が住民の当初からの要望の一つだったことなどを挙げ、「住民の犠牲の上に公益性を成り立たせようとしている」と疑問を呈した。小紫市長は「たくさんの利用をいただき、市民に歓迎していただいている。なくてはならない施設。どのような形で配慮できるか探り、両立していきたい」とした。

 同施設は、金剛生駒紀泉国定公園内の新興住宅地の一角にあり、塩見議員は「住民は不便でも静けさ、暗闇を求めて住んでいる。自然公園内の照明の必要性について検討したのか」とも追及した。小紫市長は「他の住宅地に比べて、特別扱いは制度上難しいが、きめ細かい対応は必要」とする一方、「夜間照明が街灯と比べて明るくなっているわけではない」と反論した。

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