
県立民俗博物館が収集した民俗資料の保存の在り方について意見を聞く、県の民俗資料収集・保存方針等検討委員会の運営を巡っては、会議は非公開、作成・公開される議事録は発言者名を伏せた議事概要のみという形で実施されてきたが、県議会での意見を受けて一定の見直しが行われることになった。(2025年10月25日)

県立民俗博物館が収集した民俗資料の保存の在り方について意見を聞く、県の民俗資料収集・保存方針等検討委員会の会議が非公開となっていることが、10月20日の県議会定例会決算審査特別委員会(松尾勇臣委員長、9人)で取り上げられた。9月の文教くらし委員会で、県から委員会に対し「非公開が妥当」との考え方を示していたことが明らかになったが、山下真知事はこの日、「非公開は委員会で決定」との当初からの説明を変えなかった。(2025年10月20日)

花の公園として知られる県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)で10月初めの催し期間中に実施された駐車場有料化・渋滞対策の実験に対し、「費用が高額」との指摘が、20日の県議会定例会決算審査特別委員会(松尾勇臣委員長、9人)で委員からあり、山下真知事は来年春に予定していた2回目の実験を取りやめたいと表明した。(2025年10月20日)

第1回「奈良の声」読者会が10月5日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センターで開かれました。読者ら10人が参加、思いや意見を述べました。話題は、「奈良の声」との出会いや報道への期待、寄付などの支援の在り方から、参加者が地域で抱えている問題や行政・議会の監視まで、さまざまな方面に及びました。(2025年10月18日)

大和路の味わい深い風景を撮り続けた入江泰吉の旧居(奈良市水門町)の開館10周年と生誕120年を記念したトーク行事「語り継ぐ、入江泰吉が生きた奈良」(奈良市など主催)が10月12日、同市の東大寺金鐘ホールで開かれ、入江と交流があった志賀直哉の孫、山田裕さん(74)=東京都目黒区在住=が出演した。山田さんは終戦間もないころの逸事などを興味深く語った。140人が参加した。(2025年10月12日)

今年5月、大阪・関西万博奈良県催事会場のソファ50個が催しの3日間だけ使用して廃棄された問題を巡り、県は催事の受託事業者との間で、委託料を清算する際にこの問題をどのように扱うかについて協議している。県への取材で分かった。事業者に何らかの負担を求める可能性がある。(2025年10月11日)

今年5月、大阪・関西万博奈良県催事会場のソファ50個が催しの3日間だけ使用して廃棄された問題で、県はこの事実を指摘した「奈良の声」の報道を受けて、9月の催事では運営を委託している事業者に対し、同万博県実行委員会の所有となるものを廃棄する場合は、事前に相談するよう指示していた。(2025年10月8日)

天理市の並河健市長は、太平洋戦争末期に建設された市内の大和海軍航空隊大和基地(通称・柳本飛行場)跡地の防空壕(ごう)を、戦争遺跡として保存することを決めた。隣接地と併せ公有化する。同飛行場跡は、市が過去に設置した説明板を並河・現市長が撤去したことで注目を集めることになった。(2025年10月7日)

「奈良や京都が戦禍を免れたのは米国人美術史家ラングドン・ウォーナー博士のお陰」としてウォーナーを顕彰する報恩塔と解説板が、県内の有名寺院2カ所に立っている。太平洋戦争では県内においても空襲による惨劇があった。戦後80年を迎え、ウォーナー恩人説についてあらためて考えた。(2025年10月6日)

奈良時代に遣唐使として活躍した吉備真備の没後1250年法要が10月4日、奈良市高畑町の閼伽井庵(あかいあん、森田康友住職)で営まれた。生涯に2度の入唐を果たし、文化先端の国から文物や暦学を持ち帰った真備。その遺徳を多くの参拝者がしのんだ。(2025年10月4日)

県が10月24日に奈良市内で開催する日韓音楽交流イベントの参加申し込みの方法に対し、不満の声がある。K-POPの公演などが予定されていて入場無料だが、県民限定のため本人確認の方法としてマイナンバーカードが必要。カードを持っておらず申し込めなかった県民の1人は「県民の税金が使われているのに」と「奈良の声」に訴えた。奈良県のカード保有率は現在約8割。(2025年10月1日)

今年5月、大阪・関西万博奈良県催事会場のソファ50個が催しの3日間だけ使用して廃棄された問題が、9月29日の県議会定例会総務警察委員会(大国正博委員長、8人)で取り上げられた。問題を明らかにした「奈良の声」の先月15日付の報道を受けて、松木秀一郎委員(日本維新の会)が廃棄に至った経緯などについてただした。(2025年9月29日)

県行政書士会の2023年5月の会長選挙を巡り、同会が告示連絡を電子メールで行ったことに対し、会員の全てに伝わっておらず立候補の機会を奪われたなどとして、会員の1人が同会を相手取り、選挙の無効確認と損害賠償を求めて提訴している問題で、同会は今年5月の会長選挙の告示連絡では紙文書の送付を復活していたことが分かった。奈良地裁葛城支部(西田政博裁判官)で9月24日にあった口頭弁論で明らかになった。(2025年9月27日)

県立民俗博物館が収集した民俗資料の保存の在り方について意見を聞く、県の民俗資料収集・保存方針等検討委員会の会議が非公開となっていることについて、県は「決めたのは委員会」と説明してきたが、9月26日の県議会定例会文教くらし委員会(森山賀文委員長、8人)では、「県から非公開が妥当との考え方を示したところ委員から異論はなかった」と述べた。会議の非公開は県の考え方だった。(2025年9月26日)

奈良市が32年前、同市佐保台西町のJR平城山駅ロータリーに設置した日時計のモニュメントは、開放的な「広場」に見えるのに出入りに難点がある。市は「道路区域内であり、歩行者が立ち入るための場所ではない」と説明する。しかし、そこに入らなければモニュメントを間近に鑑賞することはできず、日時計が捉える太陽の動きも分からない。(2025年9月17日)

宇陀市で市毛皮革屑(くず)処理施設の指定管理者が市に事業報告書の業務日報を提出していなかった問題が、9月11日の市議会定例会決算審査特別委員会(勝井太郎委員長、8人)で取り上げられた。問題を明らかにした今年6月の「奈良の声」の報道を受けて、委員が市に説明を求めた。(2025年9月11日)

県は、チューリップなど花の公園として知られる県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)について、持続可能な公園管理に向けた新たな財源の確保のためとして、駐車場の有料化を検討する。10月4~13日の催し「あきいろマルシェ in 馬見フラワーフェスタ」期間中、実験として駐車場の利用1回当たり500円の料金を徴収する。(2025年9月9日)

アスベスト(石綿)による健康被害に関心を持ってもらうことを目的にしたアスベストセンター賞の文芸賞に奈良市の会社員玉田崇二さん(47)の小説「風呂の守(も)り」が選ばれた。アスベストの危険性を感じつつも地域のために共同浴場を守ろうとする母とそれを支える子の姿を描いた。(2025年8月26日)

県立医科大学(橿原市四条町)の臨床教育の講座に所属し、同大学付属病院に勤務する女性医師が産前休業中の2022年1月、上司からの連絡で職場に出向いた帰りに転倒、緊急入院し、帝王切開で出産した。妊娠38周で出産直前だった。上司の対応は休業妨害に当たるなどとして、大学にハラスメント相談をしたが退けられた。(2025年8月24日)

今年5月、大阪・関西万博奈良県催事会場のソファ50個が催しの3日間だけ使用して廃棄された問題で、関係者の受け止め方はどうか。万博開催者の2025年日本国際博覧会協会は「持ってきたものは持ち帰っていただくことになっており、コメントする立場にない」とし、販売会社は「廃棄以外の選択肢として、通常使用の範囲内でメンテナンス方法を案内している」と述べた。(2025年8月22日)
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