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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

出席停止議決で国家賠償請求に変更 奈良県香芝市議会議員への懲罰巡る訴訟

口頭弁論終了後、支援者への報告に臨む青木恒子議員=2023年1月24日、奈良市の奈良弁護士会

口頭弁論終了後、支援者への報告に臨む青木恒子議員=2023年1月24日、奈良市の奈良弁護士会

 奈良県香芝市議会で、国民健康保険料や生活保護の窓口への同行を巡る議長の発言に反論したことを発端として、青木恒子議員(共産)への懲罰が繰り返されてきた問題で、青木議員が市を相手取り、議会による出席停止などの処分の差し止めを求めた訴訟の第2回口頭弁論が1月24日、奈良地裁(寺本佳子裁判長)であった。訴えが損害賠償請求に変更された。

 青木議員が提訴したのは昨年8月。1回目の口頭弁論が11月24日に開かれたが、6回目の懲罰動議を受けて、12月5日、出席停止4日間の懲罰が賛成多数で可決された。これにより差し止めを求める訴えの利益がなくなったため、青木議員は地裁に対し、国家賠償法に基づく損害賠償請求への変更を申し立てていた。地裁は第2回口頭弁論のこの日、変更を認めた。青木議員は、懲罰により精神的苦痛を受けたとして330万円を請求した。損害賠償請求を通して懲罰の違法性を訴えていく。

 青木議員は口頭弁論終了後、支援者へのあいさつで「生活保護行政の問題と議会の民主主義、この二つを大きな目標にして頑張っていきたい」と述べた。 関連記事へ

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