馬見丘陵公園で撮影された野鳥160種の写真展 観察続ける地元愛好家団体が12月11、12日園内で開催
展示される写真の1枚(「馬見鳥記録の会」提供、画像の一部を加工しています)
奈良県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)で撮影された野鳥約160種の写真を展示する「第1回馬見丘陵公園の野鳥展」が12月11、12日、園内の花見茶屋で開かれる。同公園で野鳥の観察を続ける地元愛好家の団体「馬見鳥記録の会」(竹下栄代表、28人)が企画した。
同公園は面積が56.2ヘクタールと広大で、竹下代表によると、森や草地、ため池など多様な自然環境がそろっていて、四季を通じて多くの野鳥が訪れる。探鳥会で観察できる野鳥の種類が県内の公園では最も多いという。
同会は、同公園で観察された野鳥を日報などにまとめる活動に取り組んでおり、公園ホームページの野鳥コーナーにも観察情報を提供している。今回の野鳥展では、野鳥に親しむ人を増やし、同会の目標でもある野鳥に優しい馬見丘陵公園の実現に向け、力になってくれる人を増やしたいという。
展示するのは過去約10年間に観察された野鳥の写真約200点。会員が撮影したもので、留鳥のカワセミやモズ、漂鳥のルリビタキやシメ、夏鳥のキビタキやサンコウチョウ、冬鳥のジョウビタキやヨシガモ、旅鳥のセイタカシギなど157種に及ぶ。季節ごとに並べ、それぞれに観察された場所や時期、頻度、撮影した会員名を添える。
野鳥展は、同公園主催の「花と緑と自然の展示会」の企画の1つとして開催される。運営には竹下代表ら同会の会員11人でつくる実行委員会が当たっている。開催費用は2021年度「公益信託サントリー世界愛鳥基金(地域愛鳥活動助成部門)」の助成金を活用するという。
入場無料。開場時間は午前10時~午後4時(12日は午後3時まで)。問い合わせは竹下さん、0745-32-4863。 続報へ