議員報酬引き上げ、11年前引き下げ「元に戻す」 奈良県広陵町議会、条例改正を協議 3月定例会提出は見送り
奈良県広陵町議会の2月26日の議員懇談会で、議員報酬を引き上げる条例改正案について提案議員から説明があり、3月定例会への提出に向けて協議したが、同定例会には町の新年度予算案が提出されることなどから、議論に十分な時間が取れないとして見送ることにした。提案議員は引き上げの理由について、11年前に引き下げた報酬額を「元に戻す」としている。6月定例会をめどに再度、提出を目指すという。
同町議会議員の報酬を定めた町条例によると、現在の報酬は月額で議長が37万7000円、副議長が31万9000円、議員が29万円。引き下げがあったのは2015年4月で、同年3月の定例会会議録によると議会改革の一つとして行われた。30分の1を減額するもので全会一致で可決された。減額前の報酬は議長が39万円、副議長が33万円、議員が30万円だった。
議員懇談会は全議員が出席する会議で、谷禎一議長ら14人が出席。改正案の提案者は青木義勝議員(無所属)で、同議員が提案理由を説明した。傍聴は町側が事業などの説明を行った場面までは認められたが、改正案の協議については「議員だけの話」として開始前に退出を求められた。このため懇談会終了後、青木議員に取材した。
同議員は報酬引き上げの理由について「報酬の引き下げを決めたとき期限を明示していなかった。当時、議長を務めていた者として責任を感じている」と説明。また、当時からの議員が8人なのに対し、その後当選した議員が6人いるとして、新しい議員への配慮も理由に挙げた。
同町議会で議員が議案を提出する場合、地方自治法に基づいて12分の1以上に相当する2人の賛成者がいれば可能だが、この日の協議の結果、3月定例会への改正案提出は町の新年度予算案の審議があることを考慮して見送り、6月定例会をめどに提出を目指すことになったという。
一方、共産党の2議員はこの協議の場で改正案の提出に反対する意見を述べたという。同党の八尾春雄議員は取材に対し「引き上げは町民の理解を得られない。無償でやれ、ボランティアでやれと言われることもあり、議員の仕事が理解されていない。まず議員の仕事について理解を得る努力が必要」と述べた。
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