種類の豊富さに感心 馬見丘陵公園で撮影された野鳥の写真展に多くの来場者
野鳥の写真に見入る人たち=2021年12月11日、奈良県営馬見丘陵公園
奈良県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)で撮影されたさまざまな野鳥の写真を展示する「第1回馬見丘陵公園の野鳥展」が12月11日、園内の花見茶屋で始まった。12日まで。入場無料。
同公園で野鳥の観察を続ける「馬見鳥記録の会」(竹下栄代表、28人)が、野鳥に優しい公園の実現に向け、力になってくれる人を増やしたいと企画した。同公園は森や草地、ため池など多様な自然環境がそろっていて、四季を通じて多くの野鳥が訪れる。
展示されているのは、この10年間に観察された約160種に及ぶ野鳥の写真約200点。同会の会員11人でつくる実行委員会委員がそれぞれ撮りためたものを提供した。会場にはさまざまな姿、彩りの野鳥の写真が観察された月別にずらりと並んだ。
この日は、開場と同時に多くの人が訪れ、写真を1枚1枚熱心に見る人の姿が見られた。夫婦で来場した平群町の60代の男性は「この公園にはよく来るが、これほど多くの種類の野鳥がいるとは思わなかった」と感心していた。
また、野鳥の写真を撮っているという橿原市の70代の男性は「馬見丘陵公園で見られる野鳥の写真を集めたというのが面白い。公園を訪れたときにまた見られるかもしれないと楽しみになる」と話していた。
竹下代表は「160種を一堂に展示すると壮観。夏鳥にとって馬見丘陵公園は現在、移動の中継地だが、繁殖ができるような環境の公園になることを目指して活動している」と話した。
小冊子も作成、配布
来場者に配布されている小冊子「馬見丘陵公園の野鳥」
野鳥展では、「馬見鳥記録の会」などでつくる「野鳥にやさしい馬見丘陵公園をめざす会」が同展に合わせて作成した解説付きの小冊子「馬見丘陵公園の野鳥」(A4判、28ページ)も500部を用意、来場者に無料配布している。
12日の開場時間は午前10時~午後3時。問い合わせは竹下代表、0745-32-4863。 関連記事へ