【速報】奈良市の水道一体化参加見送り　知事「判断尊重したい」　日程の変更はなし

　荒井正吾知事は10月5日の定例会見で、奈良市の仲川げん市長が県域水道一体化構想への参加見送りを表明したことについて、「判断を尊重したい」と述べた。一方、一体化に向けた日程について、奈良市が抜けたことによる変更はないとした。

　今後については、10月13日に首長レベルの協議会で、奈良市を除く市町村で一体化した場合の水道料金や投資額などの見通しを示すとした。

　知事は奈良市の参加見送りについて、「広域化に参加するのは（水道管路などの）老朽化対策を真剣にしたいという市町村が中心。奈良市は水道料金が中心で、それと下水道との一体経営という奈良市流儀の経営を貫きたいという志向が強かったという印象」との見解を述べた。

　また、一体化を巡って判断はどうだったのか後世の人が振り返られるよう、顛末（てんまつ）記をまとめる考えも明らかにした。

　県域水道一体化構想は、2025年度に奈良市を含む県内27市町村の水道と県営水道を統合する計画だったが、仲川市長は10月4日、県域水道一体化構想への参加を見送ることを表明した。 詳報へ