近鉄郡山駅前のコインパーキング、入庫時の一方通行逆走問題 警察「交通取り締まりで対応」
コインパーキング周辺の道路と一方通行規制
奈良県大和郡山市の近鉄郡山駅前にオープンしたコインパーキングを巡り、利用者の一部が入庫の際、入り口前の道路の一方通行を守っていなかった問題で、県警郡山署は4月16日、「奈良の声」の取材に対し「交通取り締まりで適正に対応する」と述べた。
同問題については、「奈良の声」記者が一方通行を守らないパーキング利用者がいることを4月6日と8日に現場取材で確認。郡山署として対応することがあるかどうか県警県民サービス課を通じ取材を申し込んだ。
同署交通課は「一方通行に従ってもらうのが第一。進入禁止の標識をしっかり見てもらうしかない。逆走する車があれば取り締まるなど適正に対応する」とした。同所の一方通行終点側の進入禁止の標識は道路の左右両側にある。同署によると、通常は一方だけに設置されるという。同所では、パーキングのオープン以前から進入禁止が強調されている。
一方、駐車場を所有する不動産業者に対しては、同課は「奈良の声」の取材申し込みを受けた後、問題を指摘する「声」があったことを伝えたという。
同パーキングは、バスターミナルがある駅前ロータリーに面しているが、ロータリーからは入庫できない。当該の入り口前の道路はロータリーからパーキングの入り口に通じているが、道幅が狭くロータリー側に向かう一方通行になっている。パーキングを利用するにはロータリーに進入せず、一方通行の起点側に回る必要がある。
ただ、周辺の道路事情を知らない人には分かりにくい上、パーキングの入り口は、進入禁止の標識があるロータリーと入り口前の道路の合流地点からすぐの所に位置。このため、利用者が標識を無視したり、見落としたりして入庫する場合が考えられる。パーキング付近は人通りが多く、歩行者の安全にも関わる。
パーキング入り口に設置されている、駐車の空きがあるかどうかを表示する案内板には当初、ロータリー側から見て入庫が可能と誤認させる恐れのある矢印表示があった。「奈良の声」が4月11日、不動産業者への取材の際に指摘したところ、業者は翌12日までに表示を消していた。