ジャーナリスト浅野詠子
奈良・郡山城跡の解説板表示、旧来の「県史跡」まだ残る 国史跡“昇格”から4年

「奈良県指定史跡」の表示(左端)がある解説板に見入る郡山城跡の来訪者=2026年9月13日、奈良県大和郡山市、浅野詠子撮影
貴重な城郭遺跡としての価値が評価され2022年11月、県史跡から国史跡に“昇格”した奈良県大和郡山市の郡山城跡。県は2024年12月、「県史跡」の表示のままだった解説板を撤去したが、4年近く経過した今も旧来の「県史跡」と書かれた解説板が残っている。
解説板は、城主の居館があった二の丸(現・県立郡山高校)前にある。天守台を目指す観光客らがよく通る場所だ。内堀に架かっていた竹林橋跡の南詰めから東へ約18メートルの地点。石造りの土台に縦70センチ、横110センチの文字盤がある。
大和郡山ライオンズクラブが1969年に寄贈した。「郡山城跡由来」と題し、城塁に石仏を多く用いたことで城郭史上、特異な存在と解説している。ただ劣化して文字が読めない箇所もある。郡山城跡の管理者は大和郡山市。県史跡に指定されたのは1960年。
市まちづくり戦略課は「1、2カ月前に電話で『県史跡の表示のままである』との情報が寄せられ、認識していた。好意で寄贈を受けたものであり、直ちに撤去したり文字を修正したりすることは適当でない。まずはライオンズクラブと協議し検討したい」と話した。
市地域振興課によると、今年1月に放送が始まったNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の影響もあって、市内の観光客数は例年になく伸びている。2025年4月から今年3月までの年間観光客数は100万人を突破した。
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