奈良県)古都奈良のおもてなし景観考える 2月1日、市内でシンポ
宗田好史・京都府立大学教授
頴原澄子・千葉大学准教授
清水彬久・アメニティ2000協会理事長
西山恵三・明日香村企画政策課建築技術顧問
奈良のまちづくり団体など4者の共催で「古都奈良のおもてなし景観シンポジウム」が2月1日午後1時30分から、奈良市登大路町の日本聖公会奈良基督教会で開かれる。市民による景観保存やまちづくりの在り方を考える。参加無料。(終了しました)
奈良まちづくりセンター、奈良国際協力サポーター、日本建築家協会近畿支部奈良地域会、奈良市景観課でつくる実行委員会(島田仁委員長)が開催する。実行委によると、住民が自分たちの景観意識を向上させていくところから、訪れた人にも心地の良い景観が生まれる、それが「おもてなし景観」という。
基調講演は、宗田好史・京都府立大学教授(日本イコモス国内委員会理事)の「美しい景観の奈良、新たな保存と再生の時代が始まる」。討論会では、頴原澄子・千葉大学准教授、清水彬久・アメニティ2000協会理事長、西山恵三・明日香村企画政策課建築技術顧問が世界の町並みや自然環境、歴史的風土の保全に関する先進事例を参考に、奈良の風景・景観の方向性やまちづくりの在り方を探る。
上嶋晴久・奈良国際協力サポーター理事長は「条例による規制だけなら、屋根は黒、外壁はクリーム色だったら良いとなり、建物は経済原則だけで消費物、商品として建てられる。自分たちのまちはこうあるべきというのがあればそうはならないが、それが欠落している」と問題を提起する。
参加希望者は申込書をファクス0742(27)0969かメールnmc@m4.kcn.ne.jpで実行委事務局に送る。定員100人。問い合わせは同事務局、電話 0742(26)3476。
会場の奈良基督教会は1930年に建てられた木造和風の教会で登録有形文化財。