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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一
浅野善一

奈良県)奈良市の佐保川・桜並木に遊歩道、県が整備

奈良市の佐保川に整備された遊歩道

桜並木のある佐保川に整備された遊歩道=2015年4月2日、奈良市八条4丁目

 奈良市八条4丁目の佐保川に遊歩道が完成した。県が整備した。見頃を迎えた桜並木の花見客らが散策などに利用している。

 県奈良土木事務所によると、同所の左岸堤防上にある河川管理用通路640メートルを幅4メートルの遊歩道として整備した。土に似た色でアスファルト舗装し、入り口付近など2カ所に長いすや花壇を設置した。川がある方には柵を付けた。以前も通行はできたが砂利道だった。

 今年度は街灯を40メートルおきに13基設置する。また、遊歩道整備に伴って、車が進入できないようにしたことから、川沿いの農地の耕作者のための農道整備も行う。事業費は総額で約1億1000万円の見込みという。整備完了後、遊歩道は奈良市道として市に引き渡される。

 県地域デザイン推進課によると、遊歩道整備は、県が設置した「佐保川を生かしたまちづくりを考える懇談会(県、奈良市、地区自治連合会などで構成、現・川辺のまちづくり協議会)の、歩いて暮らせるまちづくりの議論の中から生まれたという。

 奈良市内を南北に流れる佐保川の両岸には、計約1000本の桜の並木が4.5キロにわたって続いており、花の季節にはたくさんの人が見物を楽しんでいる。遊歩道が整備された部分は、桜並木の全区間の南の端に近い。市の郊外で、周辺には田園風景も広がっている。

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