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浅野善一

馬見丘陵公園駐車場有料化、10月に2度目の試験徴収 奈良県、社会実験「費用高額」指摘で中止の一方

奈良県営馬見丘陵公園北駐車場=2026年7月24日、同県広陵町、浅野善一撮影

奈良県営馬見丘陵公園北駐車場(車のナンバーをぼかしています)=2026年7月24日、同県広陵町、浅野善一撮影

 チューリップ園などが人気の奈良県営馬見丘陵公園(河合町、広陵町)の駐車場有料化を検討している県は、今年10月上旬の催し時に試験的に駐車料金を徴収する。昨年秋の催し時にも有料化に向けた社会実験(実証実験)で料金を徴収しており2度目の実施。当初は今年春の催し時に同様の社会実験を予定していたが、「費用が高額」との指摘を受けて取りやめた経緯がある。

 駐車場の有料化を巡っては、県は球根などの資材や人件費が高騰する中、花の公園としての魅力を保つには財源確保が必要と説明している。また、公園周辺の交通渋滞や公共交通機関の利用促進も懸案となっている。

 昨年秋の社会実験は、10月4~13日の催し「あきいろマルシェ in 馬見フラワーフェスタ」に合わせて実施された。駐車場有料化と公園周辺の渋滞対策の検討が目的で、駐車場有料化では1回の利用につき500円の料金を徴収、渋滞対策では交通量調査や広域的な交通誘導を実施した。費用は総額で3700万円とされた。

 これに対し、実験後の同月20日の県議会定例会決算審査特別委員会で、委員から「高額な費用をかけて2回も実験をする必要があるのか。今回の実験だけでも十分結果が出ていると思う」との意見があった。山下真知事はその場で「費用が多額なのも事実。今回の秋の実験で一定のデータを取得できた。来年春に予定していた2回目の実験は取りやめたい」と応じた。

 この社会実験で実施した駐車場利用者へのアンケートでは、有料化に過半数が賛成と回答。加えて、県公園企画課によると、有料化により交通量が一定程度抑制され、公園周辺の渋滞対策に寄与できていることも確認できたという。

 県公園企画課は2度目の社会実験を取りやめた一方で試験的な料金徴収を行う理由について、有料化に向け次の段階として、駐車料金をどのように設定するのか、例えば徴収を休日や催し期間中に限定するのか、または平日と金額に差を付けるのかなどについて検討するため、と説明する。また「本格運用に向けて料金徴収を皆さんにお伝えするという部分もある」とも述べた。

 問題とされた費用については、料金徴収の機械の設置費などが主で、1度目の社会実験の取り組みのうち1500万円を要した交通量調査などはないとした。

 料金の徴収は昨年秋と同じ「フラワーフェスタ」期間中を予定している。駐車料金については前回と同額にするか、または変更することになるのか、現時点では未定とした。

 県営公園10カ所の駐車場のうち有料なのは現在、県立奈良公園と県営平城宮跡歴史公園の2カ所のみ。

筆者情報

奈良県馬見丘陵公園 駐車場有料化実験で賛成57%、反対32% 県の来園者アンケート

馬見丘陵公園北駐車場=2025年9月、奈良県広陵町、浅野善一撮影

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