奈良県、万博ボランティア採用巡る混乱 知事「おわび」
定例会見で奈良県の万博ボランティア採用を巡る混乱について謝罪した山下真知事=2025年4月3日、県庁、浅野善一撮影
奈良県が募集した大阪・関西万博のボランティアの採用を巡って、多数の応募者が不採用から採用に一転する混乱が生じた問題について、山下真知事は4月3日の定例会見で「もたもたしていたという経緯については、おわび申し上げたい」と謝罪した。同問題は「奈良の声」の報道で明らかになった。
同ボランティアの募集では、延べ人数で450人の募集に対し、応募者は約310人と募集枠の範囲内だったが、82人が不採用となった。不採用の通知を受け取った1人の男性からの問い合わせで、県は選考結果をあらためて確認。そうしたところ、不採用となった人の中にも要件を満たす人が複数いることが分かった。県は選考をやり直し、不採用だった人を対象に76人に採用を通知した。選考は、県の出展の計画から運営までを委託している大手広告代理店のJV(共同企業体)が行っていた。
知事は会見で問題についてコメントを求められると、「私は全然関わっていないので」として、県万博推進室の担当者に説明させた。担当者は「ボランティアに活躍していただく場をできるだけ創出したいと考えていたが、委託事業者との連携が密にできていなかった」と釈明した。
これを受けた知事のコメントはなかったが、おわびのコメントが何かあればと求められると、知事は担当者に「ボランティアができるということで期待された方はいったん、不採用という通知まで行ったのか。(その後)一転採用になったということか」と確かめ、「もたもたしていたという経緯については、おわび申し上げたい」と述べた。
万博は4月13日に開幕。県や県内市町村などでつくる同万博県実行委員会は4月、5月、9月に出展を予定。県を代表する伝統行事・芸能を披露するほか、奈良の食を味わうブースの開設や県内市町村をPRする展示・動画の上映などを行う。ボランティアは来場者の誘導・案内や美化活動、会場の準備などに従事する。
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